急に強い腹痛が起きたときに対応する

概要

急に強い腹痛が起きたとき、まず必要なのは痛みの原因を推測することではなく、119を呼ぶべき状態かどうかを短時間で判断することです。本ページは、本人に急に強い腹痛が起きた場合や、周囲の人が強い腹痛を訴えている場面に居合わせた場合を対象に、119を優先すべき目安、判断に迷うときの相談先、救急隊・医療機関につながるまでの安全な過ごし方、医療者へ伝えると役立つ情報までを案内します。個別の病名を診断するものではありません。

このページで分かること

  • 119を優先して呼ぶべき腹痛の目安
  • 119を呼ぶか迷うときに利用できる相談先
  • 子どもの強い腹痛で判断に迷うときの相談先
  • 救急隊・医療機関につながるまでにしてよいこと・避けること
  • 医療者に伝えると役立つ情報

対象読者

  • 本人に急に強い腹痛が起きた成人
  • 家族・同居人など、周囲の人が強い腹痛を訴えている場面に居合わせた人
  • 子どもや高齢者の強い腹痛について、緊急性の判断に迷っている保護者・家族
  • 「救急車を呼ぶほどかどうか分からない」と迷っている人

更新日

更新日:2026年9月16日

最初にやること

突然の激しい腹痛が起きた場合、または激しい腹痛が続いている場合は、他の判断より先に、次の「119を呼ぶ目安」に当てはまるかどうかを確認してください。一つでも当てはまる場合は、迷わず119へ連絡します。

119を呼ぶ目安

次のいずれかに当てはまる場合は、119を優先してください。相談窓口を先に試す必要はありません。

  • 突然の激しい腹痛が起きた、または激しい腹痛が続いている
  • 吐血がある
  • 便に血が混ざる、または真っ黒い便が出ている
  • 呼吸が苦しい、意識の様子がおかしい、冷や汗や顔色の悪さが見られる
  • 胸や背中の痛みを伴っている

これらは、厚生労働省および総務省消防庁が救急要請の目安として示している状態です。

状況別の対応

  • 上記の「119を呼ぶ目安」に当てはまる場合:ただちに119へ連絡してください。#7119などの相談窓口を先に利用する必要はありません。
  • 119を呼ぶ目安が明らかではないが、受診や救急車の要否に迷う場合:地域で#7119(救急安心センター事業)が利用できる場合は、相談する方法があります。#7119は全国一律の制度ではなく、実施している地域、対象となる年齢、利用できる時間帯に差があります。
  • 子どもの強い腹痛で、119を呼ぶ目安が明らかではないが、休日・夜間などに判断に迷う場合:#8000(子ども医療電話相談事業)へ相談する方法があります。#8000は47都道府県で実施されていますが、利用できる時間帯には地域差があります。#8000は、119の代わりとして使うものではありません。

救急隊・受診までにすること

119へ連絡した後、または医療機関へ向かうまでの間は、次のように過ごしてください。

  • 本人が楽な体位をとれるようにする
  • 衣服をゆるめる
  • お腹を温めたり冷やしたりしない
  • 下剤を与えない
  • 飲食物を与えない

これらは日本赤十字社が示す腹痛時の応急手当の内容です。危険な自己対処を避け、できるだけ早く救急隊・医療機関へつなぐことを優先してください。

医療者に伝えること

救急隊や医療機関には、次の情報をできるだけ簡潔に伝えてください。

  • 痛む場所
  • 痛みの程度
  • 痛みが始まった時刻や状況
  • 痛みが続いている時間
  • 吐血・血便・真っ黒い便など、随伴する症状の有無

相談先

相談先 主な対象 確認が必要な軸 特徴
119 「119を呼ぶ目安」に当てはまる場合 ― 直ちに連絡する
#7119(救急安心センター事業) 119を呼ぶ目安が明らかではなく、受診や救急車の要否に迷う場合 実施地域/対象年齢/利用時間 総務省消防庁の事業。全国一律ではない
#8000(子ども医療電話相談事業) 子どもで、119を呼ぶ目安が明らかではなく判断に迷う場合 対象年齢(子ども)/利用時間 厚生労働省の事業。119の代わりではない

注意点

  • 腹痛の原因を自己判断で決めつけないでください。原因は多岐にわたり、記事内で病名を特定することはできません。
  • お腹を温めたり冷やしたりしないでください。
  • 下剤を自己判断で使わないでください。
  • 飲食物を与えないでください。
  • 強い腹痛が続いている、または悪化している場合は、「もう少し様子を見れば大丈夫」と判断せず、そのときの症状を基準に119または相談窓口へ連絡してください。

チェックリスト

公式リンク

あわせて確認する