救急車を呼ぶ(119番通報する)
概要
急な重い病気や大きなけがなど、緊急性が高いと考えられる場合は、ためらわず119番へ電話し、救急車を要請します。
この記事では、119番で伝える内容、住所が分からないときの場所の伝え方、救急車が到着するまでにすることを、行動の順番に沿って案内します。
目の前の状況が明らかに緊急性が高い場合は、この記事を最後まで読むことより、119番通報を始めることを優先してください。
このページで分かること
- 119番で最初に何を伝えるか
- 住所が分からないときの現在地の伝え方
- 通報後、救急車が来るまでにすること
- 救急隊に伝えると役立つ情報
- 救急車を呼ぶかどうか迷うときの相談先
対象読者
- 目の前の人が突然倒れた、意識がおかしい、呼吸がおかしいなど、緊急性が高い状況に居合わせた人
- 自分自身に突然の強い症状や大きなけががあり、救急車が必要だと考えている人
- 119番で何を伝えればよいか分からない人
- 外出先などで住所が分からず、通報場所の伝え方に迷っている人
- 救急車を呼ぶべきか判断に迷っている人
更新日
2026年9月15日
今すぐ救急車が必要なら119番に電話する
次のような、緊急性が高いと考えられる状況では、ためらわず119番へ電話してください。
- 意識がない、反応がおかしい
- 呼吸がおかしい、呼吸が非常に苦しそうである
- 突然の激しい症状がある
- 大きなけが、激しい出血など、重大な状態が疑われる
これらは代表的な例であり、ここに挙げた状況に当てはまらない場合でも、緊急性が高いと感じたら119番へ電話してください。この記事は、症状や病気を診断するものではありません。
119番で伝えること
119番につながったら、まず「救急です」と伝えてください。
そのあとは、通信指令員からの質問に沿って、主に次のことを伝えます。
- 「救急です」ということ
- 救急車に来てほしい場所
- 誰が、どのような症状・状態か
- 通信指令員から聞かれた追加の事項
- 求められた場合の、通報者の名前・連絡先
伝える順番や項目は通信指令員が質問してくれるので、あらかじめすべてを暗記しておく必要はありません。
119番通報の流れ
おおまかな流れは、次のようになります。ただし、実際のやり取りは消防本部によって細部が異なる場合があります。
- 119番へ電話する
- 「火事ですか、救急ですか」などの質問に「救急です」と答える
- 救急車に来てほしい場所を伝える
- 誰が、どのような症状・状態かを伝える
- 通信指令員からの追加の質問に答える
- 応急手当についての指示があれば、可能な範囲で従う
なお、住所などの場所の情報が伝わった時点で救急車が出動を始める場合があります。すべてを説明し終えるまで救急車が出発しないというわけではありません。
場所を伝えるときのポイント
住所が分からない場合でも、通報をあきらめないでください。
- 自宅など:住所、建物名、部屋番号を伝える
- 屋外:近くの店舗名、建物名、交差点名、道路名など、目印になるものを伝える
- 高速道路など:分かる範囲で、路線名、進行方向、目印になるものを伝える
- 携帯電話の位置情報(GPS)だけで、必ず正確な場所が伝わるとは限らない
住所が言えないと119番通報できないわけではありません。分かる範囲の目印を伝えれば大丈夫です。
救急車が来るまでにすること
救急車が到着するまでの間、次のことを行います。
- 自分と周囲の安全を確保する
- 傷病者の状態を見守る
- 通信指令員から応急手当の指示があれば、可能な範囲で行う
- 可能であれば、救急車が入りやすいよう、入口の案内や誘導をする
- 準備できる範囲で、必要な情報や持ち物をまとめる
応急手当の具体的なやり方は、通信指令員の指示に従ってください。この記事では、専門的な応急手当の手技までは詳しく説明しません。
救急隊に伝えること・用意できるもの
次のものは、通報前に必ずそろえなければならない持ち物ではありません。準備できる範囲でかまいません。通報を遅らせてまで探す必要はありません。
準備できると役立つものの例:
- マイナ保険証や診察券など、医療情報の確認に役立つもの
- 普段飲んでいる薬、またはお薬手帳
- 持病やかかりつけの医療機関の情報
救急隊員へ伝えると役立つ情報の例:
- 発症・受傷したときの状況
- その後の症状の変化
- すでに行った応急手当の内容
- 持病やかかりつけの医療機関、普段飲んでいる薬
なお、「マイナ救急」は、救急隊員がマイナ保険証を通じて傷病者の受診歴や薬剤情報などを確認し、搬送先の選定や処置などに活用する取り組みです。2026年度は、離島などを除く全国の多くの消防本部で実施されています。マイナ保険証は119番通報の必須条件ではなく、手元になくても通報をためらう必要はありません。
救急車を呼ぶか迷うとき
明らかに緊急性が高いと考えられる場合は、相談窓口を挟まず119番へ電話してください。
そのうえで、「救急車を呼ぶほどかどうか迷う」という段階では、次のような相談・判断支援の手段があります。
- 救急安心センター事業(#7119)※実施している地域に限ります。全国どこでも利用できるわけではありません。
- 全国版救急受診アプリ「Q助」
- 地域の救急相談窓口
#7119が自分の地域で利用できるかどうかは、消防庁の実施エリア情報で確認してください。
注意点
- 緊急性が高いと感じたときは、通報を遅らせないでください。
- 保険証や薬を探すために、119番通報を後回しにしないでください。
- 住所が分からなくても、分かる範囲の目印を伝えて通報してください。
- 通報後、救急隊などから折り返しの連絡が来る場合があるため、可能であれば電話を使える状態にしておいてください。
- 運転中に自分で119番通報する必要がある場合は、安全な場所に停車してから通報してください。
チェックリスト
相談先
- 緊急で救急車が必要なとき:119番
- 救急車を呼ぶかどうか判断に迷うとき:救急安心センター事業(#7119)(実施地域のみ)、Q助、地域の救急相談窓口