確定申告書を提出する
対象読者
この記事は、次のような方を主な対象としています。
- 所得税及び復興特別所得税の確定申告書をすでに作成し、これから提出しようとしている方
- 確定申告書等作成コーナーで申告書を作成したが、e-Taxで送信済みなのか、印刷しただけなのか分からなくなっている方
- e-Tax、郵送、税務署への持参のどれで提出するか迷っている方
- 書面で提出したあと、提出した記録をどう残せばよいか確認したい方
次のような方は、この記事の対象外です。別の記事で確認してください。
- そもそも確定申告が必要かどうかを判断したい方
- これから申告書を作成する方
- 所得・控除・税額の計算内容を確認したい方
- 還付申告の対象・期限を中心に確認したい方
- すでに提出した申告内容を訂正したい方
- 亡くなった方の準確定申告をする相続人等の方
- 納付方法だけを確認したい方
更新日
更新日:2026年10月4日
概要
この記事は、作成済みの所得税及び復興特別所得税の確定申告書を、実際に提出するところまでを案内します。
確定申告書等作成コーナーで申告書を作成しても、e-Taxで送信していなければ提出は完了していません。まず、自分がすでに送信済みなのか、まだ提出していないのかを確認するところから始めます。
提出方法にはe-Tax、郵便・信書便、税務署への持参の3つがあり、それぞれ提出先の確認方法、提出日の扱い、提出後に残る記録が異なります。この記事では、それぞれの違いを比較しながら、自分に合う方法を選べるように案内します。
なお、この記事は申告書の作成方法や税額の計算を扱いません。作成がまだの方や、内容の計算を確認したい方は、それぞれの目的に合う記事を確認してください。
このページで分かること
- 自分の申告書が送信済みなのか、まだ提出していないのかの確認方法
- e-Tax、郵便・信書便、税務署への持参という3つの提出方法の違い
- 提出先の確認方法と、郵送先が業務センターになる場合があること
- 提出期限の基本的な考え方
- 提出したことを自分で確認できる記録の残し方
- 添付書類の扱い方
- 期限を過ぎてしまった場合や、提出後に誤りに気付いた場合の最初の行動
最初にやること
確定申告書の提出でもっとも起こりやすい失敗は、「作成しただけで提出したつもりになっている」ことです。
最初に、自分の申告書がすでにe-Taxで送信済みなのか、まだ提出していないのかを確認します。
まず「送信済みか未提出か」を確認する
確定申告書等作成コーナーで申告書を作成しただけでは、提出が完了していない場合があります。e-Taxで送信した場合は、即時通知または受信通知で受付を確認してください。
自分の現在地を、次の4つから確認します。
| 読者の現在地 | 次の行動 |
|---|---|
| e-Taxで送信し、即時通知または受信通知で受付を確認できる | 申告書本体は再提出しません。別途提出が必要な書類の有無と、提出記録を確認します。 |
| 作成コーナーで作成・印刷しただけで、e-Taxで送信していない | e-Tax、郵便・信書便、税務署への持参から提出方法を選びます。 |
| 提出期限を過ぎてまだ未提出である | 放置せず、できるだけ早く提出します。必要に応じて税務署へ相談します。 |
| すでに提出済みだが、内容を直したい | 通常の再提出を前提にせず、修正申告・更正の請求等の手続きを確認します。 |
自分がどの現在地に当てはまるか分からない場合は、e-Taxを利用したかどうか、作成コーナーでの操作の最後に送信の操作をしたかどうかを振り返って確認します。
提出方法を選ぶ
まだ提出していない場合は、次の3つの方法から提出方法を選びます。どの方法が必ず最適ということはありません。外出のしやすさ、提出記録の残しやすさ、添付書類の扱いやすさを比べて選びます。
| 比較項目 | e-Tax | 郵便・信書便 | 税務署へ持参 |
|---|---|---|---|
| 主な提出先 | e-Tax | 所轄税務署または指定された業務センター | 所轄税務署 |
| 外出の要否 | 原則不要 | 投函等は必要 | 必要(時間外収受箱を利用する場合を含む) |
| 提出日の確認方法 | 受信通知等に表示される受付日時 | 通信日付印の日付 | 受付日または投函日を自分で記録 |
| 主に残る提出記録 | 即時通知・受信通知・送信データ等 | 自分用の控え+送付記録等 | 自分用の控え+提出年月日の記録等 |
| 主な注意点 | 送信して終わりにせず、受信通知まで確認します | 郵便または信書便を使用します。荷物として送ることはできません | 業務センターが提出先の場合、業務センターへ直接持参することはできません |
| 添付書類の扱い | 電子送信・提出省略・別送が混在することがあるため、送信票等で確認します | 必要な書類を同封します | 必要な書類を持参します |
郵送する場合は、必ず郵便または信書便を利用します。確定申告書は信書に当たるため、宅配便など荷物としての送付方法は使えません。
提出先を確認する
まず、提出時の納税地を所轄する税務署を確認します。
郵送で提出する場合は、注意が必要です。内部事務のセンター化対象となっている税務署では、書面の郵送先が税務署ではなく、指定された業務センターになる場合があります。郵送前に、国税庁の提出先案内で最新の送付先を確認してください。業務センターが郵送先となっている場合でも、業務センターへ直接持参することはできません。
引っ越し等で納税地が変わっている場合は、提出時点の納税地に基づいて提出先を確認します。自分の場合の所轄税務署が分からないときは、国税庁の「税務署の所在地などを知りたい方」のページ、または税務署へ確認してください。
状況別
e-Taxで送信済みか分からない 即時通知や、e-Taxのメッセージボックスに届く受信通知を確認します。受付が確認できていれば、申告書本体を紙で再提出する必要はありません。
作成コーナーで印刷したが、まだ提出していない 郵便・信書便での郵送、または所轄税務署への持参で提出します。e-Taxでの送信に切り替えたい場合は、送信方法を公式案内で確認してください。
e-Taxで送信済みだが、紙の添付書類が残っている 申告書本体を紙で重ねて提出するのではなく、送信票(兼送付書)等の別途提出欄を確認し、必要な書類だけを提出します。
郵送したい 郵便または信書便を使用します。最新の送付先を事前に確認し、荷物として送ることは避けてください。
税務署の窓口へ行ける時間に提出できない 税務署の時間外収受箱を利用できます。この場合、提出年月日等は自分で記録しておく必要があります。
提出先の税務署が分からない 提出時の納税地をもとに所轄税務署を確認します。郵送先が業務センターとなっている場合があります。
期限ぎりぎりである 提出方法ごとに「いつが提出日として扱われるか」を確認します。郵送の場合は通信日付印の日付、e-Taxの場合は送信結果の確認を重視してください。
期限を過ぎてしまった 放置せず、できるだけ早く提出します。税額がある場合、加算税・延滞税等が関係することがあるため、必要に応じて税務署へ相談してください。
提出後に間違いに気付いた 同じ申告書をもう一度提出するのではなく、期限内の訂正方法、修正申告、更正の請求等のうち、自分の場合にどれが当てはまるかを確認します。
提出した記録を残したい e-Taxの場合は受信通知等を保存します。書面の場合は、自分用の控え、提出年月日、必要に応じて送付記録を保管します。税務署の収受日付印を前提にしないでください。
手順
- 作成済みの申告書が、e-Taxで送信済みか、まだ未提出かを確認します。
- 対象年分と提出期限を確認します。
- 提出時の納税地から、提出先を確認します。
- e-Tax、郵便・信書便、税務署への持参のいずれで提出するかを決めます。
- 申告書本体と、別途必要な添付書類を確認します。
- 選んだ方法で提出します。
- 提出記録を残します。e-Taxの場合は即時通知・受信通知を、書面の場合は自分用の控え・提出年月日・送付記録等を保管します。
- 納付が必要な場合は「所得税を納付する」を、還付になる場合は還付に関する案内を確認します。
- 提出後に誤りへ気付いた場合は、通常の提出とは別の訂正手続きを確認します。
期限・いつまでに
所得税及び復興特別所得税の確定申告の法定申告期限は、原則として3月15日です。期限日が土曜・日曜・祝日等に当たる場合は扱いが変わることがあるため、年ごとの具体的な期限は国税庁の最新案内で確認してください。
令和8年分(2026年分)の所得税及び復興特別所得税は、2027年3月15日(月)が申告・納付期限です。
提出方法によって、提出日として扱われる日が異なります。
- 郵便・信書便で提出する場合は、通信日付印に表示された日が提出日として扱われます。期限内の日付になるよう、早めに送付してください。
- 郵便・信書便以外の方法で郵送に相当する送り方をする場合、到達した日が提出日として扱われることがあります。
- e-Taxで提出する場合は、送信ボタンを押したことだけで終わらせず、即時通知または受信通知で受付結果まで確認します。
期限を過ぎてしまった場合は、未提出のまま放置しないでください。できるだけ早く提出します。税額がある場合は加算税・延滞税等が関係する可能性があるため、必要に応じて税務署へ相談してください。詳しい期限後申告の手続きや附帯税の計算は、この記事の範囲外です。
必要なもの
共通して準備するもの
- 作成済みの確定申告書
- 必要な添付書類・別途提出書類
- 対象年分と提出期限を確認できる情報
- 提出先を確認できる情報
- 自分用の申告書の控え、または保存データ
e-Taxで提出する場合
利用する方式に必要な本人確認の方法や認証環境は変わることがあります。利用する方式に応じて、必要な本人確認・認証環境を公式案内で確認してください。
郵送で提出する場合
- 提出用の申告書・添付書類
- 封筒等
- 正しい郵送先の情報
- 郵便または信書便として送るための準備
- 必要に応じて送付記録を残せる方法
税務署へ持参する場合
- 提出用の申告書・添付書類
- 自分用の控え
- 提出年月日を自分で記録できる準備
提出した記録を残す
2025年1月以降、書面で提出した申告書等の控えへ、税務署による収受日付印は押されていません。「収受日付印を押してもらった控えが提出証明になる」という以前の運用は、現在の扱いとは異なります。
e-Taxで提出した場合
- 即時通知または受信通知で、正常に送信できたことを確認します。
- 受信通知に表示される提出先税務署、受付日時、受付番号等を確認します。
- 送信した申告データや申告書の内容を、必要に応じて保存・印刷します。
書面で提出した場合
- 提出用とは別に、自分用の控えを作成・保管します。
- 控えに提出年月日を記録します。
- 郵送の場合は、送付記録等も必要に応じて保管します。
提出した事実や提出年月日を確認する方法が国税庁から案内されています。詳細は公式案内で確認してください。
提出後に確認すること
申告書を提出したあとは、次のいずれかへ進みます。
- 納付が必要な場合は、「所得税を納付する」の案内を確認します。この記事では納付方法自体は扱いません。
- 還付になる場合は、還付に関する案内を確認します。
- 提出内容に誤りがあったことに気付いた場合は、同じ申告書をもう一度提出するのではなく、期限内の訂正方法、修正申告、更正の請求等のうち、自分の場合に当てはまる手続きを確認します。
相談先
提出方法、提出先、提出期限について、公式情報だけでは判断できない場合は、提出時の納税地を所轄する税務署へ確認してください。
公式リンク
- 国税庁「申告書の提出」
- 国税庁「No.2036 確定申告書の税務署への送付」
- 国税庁「申告と納税」
- 国税庁「税務署の開庁時間」
- 国税庁「令和7年1月からの申告書等の控えへの収受日付印の押なつについて」
- 国税庁「所得税の確定申告」
- e-Tax「メッセージボックスについて」
- e-Tax「e-Taxを利用して申告等データを送信した場合、税務署の受付日時等はどのように確認できますか」
- e-Tax「作成コーナーで送信した申告書の内容を確認・印刷したい(パソコン)」
- 国税庁「税務署の所在地などを知りたい方」
注意点
- 確定申告書等作成コーナーで申告書を作成しただけでは、提出が完了していない場合があります。
- e-Taxで申告書本体を送信済みの場合、紙の申告書本体を重ねて提出する必要はありません。送信票等の別途提出欄に示された書類だけを確認してください。
- 郵送は郵便または信書便を利用します。確定申告書は信書に当たるため、宅配便等の荷物として送ることはできません。
- 郵送先が業務センターとなる税務署があります。業務センターへ直接持参することはできません。
- 郵便・信書便では、通信日付印の日付が提出日として扱われます。
- 2025年1月以降、書面提出した申告書等の控えへ収受日付印は押されません。自分用の控えと提出年月日の記録は、自分で残す必要があります。
- 期限を過ぎても未提出のまま放置せず、できるだけ早く提出してください。
- 提出後に内容の誤りに気付いた場合、同じ申告書をもう一度提出するだけでは訂正になりません。修正申告や更正の請求等、自分の場合に合う手続きを確認してください。