けがで出血したときに止血する
けがで出血したときは、まず出血している場所を清潔な布などで直接強く圧迫して止血することが基本です。片手で足りなければ両手で圧迫を続け、出血が多い、意識がおかしいなど命に関わる可能性がある場合は、止血を続けながら119番通報につなげます。
このページでは、けがで出血した本人、またはその場に居合わせた人が、まず何をすればよいかを、直接圧迫止血法を中心に説明します。診断や治療、専門的な外傷処置、止血帯を使った処置の詳しい実技指導は扱いません。
このページで分かること
- 出血したときに最初にすること
- 出血が多い・危険なときに119番通報を優先する目安
- 清潔なガーゼや布で直接圧迫して止血する方法
- 圧迫しても血が止まらないときの確認点
- 止血をするときに自分の身を守る感染予防の方法
- 止血帯を自己流で使わない理由
- 止血できたあとに確認すること
対象読者
- けがで出血した本人
- けがで出血した人のそばに居合わせ、応急手当を行う人
更新日
更新日:2026年9月16日
まずすること
出血が多いときは、まず出血している場所を清潔なガーゼや布で直接強く押さえます。可能であれば、手袋やビニール袋などで自分の手を覆い、血液に直接触れないようにします。大量の出血や意識の異常など、命に関わる可能性がある状況では、圧迫を続けながら119番通報につなげます。
出血が多い・危険なときは119番通報する
出血の量を正確に測って119番通報を判断する必要はありません。次のような状態が見られる場合は、止血を続けながら119番通報を優先します。
- 出血が激しい、量が多い
- 強く圧迫しても出血が続く
- 意識がおかしい、呼びかけへの反応が悪い
- 顔色が悪い、ぐったりしているなど、全身の状態が悪化しているようにみえる
- 大きなけが、深いきず、重大な事故にともなう出血など、緊急性が高いと考えられる場合
止血と通報は同時に進められます。周囲に人がいる場合は、その人に119番通報を頼みながら、自分は圧迫を続けても構いません。119番通報の詳しい進め方は「救急車を呼ぶ(119番通報する)」で確認できます。
直接圧迫して止血する
出血に気づいたら、まず周囲の安全を確認します。そのうえで、次の順番で圧迫します。
- 出血している場所を確認する。
- きずを覆える清潔なガーゼ、ハンカチ、タオルなどを当てる。
- その上から直接、強く、途切れさせずに圧迫を続ける。
- 片手の圧迫で出血が止まらない場合は、両手で体重をかけながらしっかり圧迫する。
圧迫は、途中で様子を見るために外すのではなく、そのまま継続することが基本です。
血が止まらないとき
強く圧迫しても血が染み出す、または出血が止まらない場合は、圧迫している位置がきずからずれていないか、力が弱くなっていないかを確認します。確認したうえで、圧迫は中断せずに続けます。
圧迫を続けても出血がおさまらない場合や、けがをした人の意識・全身状態がおかしいと感じる場合は、「出血が多い・危険なときは119番通報する」の状況にあたるため、止血を続けながら119番通報につなげます。
止血するときの感染予防
止血を行う人は、可能であればゴム手袋、ビニール手袋、ビニール袋などで自分の手を覆ってから圧迫します。血液へ素手で直接触れることは、できるだけ避けます。
手袋等がすぐに用意できない場合でも、止血そのものを後回しにせず、まず出血部位の圧迫を優先します。
止血帯は自己流で使わない
このページで扱う止血の基本は、直接圧迫止血法です。細いひもや針金などで手足を強く縛る方法は、血管や神経を傷つける危険があるため、一般的な止血法として行いません。
止血帯を使った止血法は、直接圧迫では効果が得られない激しい四肢の出血などに用いられる方法ですが、神経などを傷める危険があり、適切に行うには十分な習熟が必要です。知識や訓練がない状態で、自己判断だけで使うことは避けます。
止血した後に確認すること
圧迫によって出血がおさまった場合でも、出血の量が多かった場合や、きずが深い場合などは、医療機関の診療につなげることを考えます。止血後も、けがをした人の意識や状態を見守ります。
状況別の対応
出血した状況によって、次のように対応が分かれます。
少量の出血で、圧迫によって止まった場合
清潔なガーゼや布で圧迫を続け、出血が止まったことを確認します。きずの深さや程度によっては、医療機関の診療につなげることを考えます。
出血が多い場合
止血を続けながら、119番通報を優先します。
強く圧迫しても出血が続く場合
圧迫位置のずれや力の弱さを確認し、圧迫を続けながら119番通報につなげます。
意識や全身の状態がおかしい場合
止血を続けながら、ただちに119番通報につなげます。
自分ではなく、他人の出血に対応する場合
可能であれば手袋やビニール袋で自分の手を覆ってから、同じ手順で直接圧迫します。けがをした人の意識や反応も合わせて観察します。
やってはいけないこと・注意すること
- 血液へ素手で直接触れることは、できるだけ避けます。
- 細いひもや針金などで手足を強く縛る方法を、一般的な止血法として行いません。
- 止血帯を、知識や訓練がない状態で第一選択として使うことは避けます。
- 大量の出血や全身状態の悪化が疑われるときに、確認や様子見を応急手当より優先しません。
- 出血量を正確に測れないと119番通報を判断できない、というものではありません。
止血は、必ず出血が止まるとは限りません。清潔な布がなくても、まず手元にあるもので圧迫を始めることを優先します。
相談先
| 状況 | 相談先 |
|---|---|
| 緊急性が高いと考えられる場合 | 119番 |
| 緊急性は高くないが、診療が必要と考えられる場合 | 医療機関 |
公式リンク
より詳しい情報は、次の公式情報源で確認できます。