車がガス欠したときに対応する
概要
車の燃料がなくなり、エンジンが止まった、または止まりそうなときは、まず自分と周囲の安全を確保することを最優先にします。そのうえで、燃料の補給またはロードサービスなどの救援につなぎ、給油後にエンジンがかからない場合は無理に再始動を繰り返さず、次の対応を判断します。この記事は、一般道と高速道路それぞれでの初動、燃料補給・救援の手配、給油後の確認までを案内します。ロードサービスの料金や関連記事の詳細な確認は、この記事の責任範囲外として扱い、確認先を示します。
このページで分かること
- ガス欠が疑われるときに最初にすべき安全確保の行動
- 一般道と高速道路での対応の違い
- 燃料を補給する場合とロードサービスを呼ぶ場合の考え方
- 救援を依頼するときに伝えるとよい情報
- 給油後にエンジンがかかる場合とかからない場合の対応
- ディーゼル車などで専門的な作業が必要になり得ること
対象読者
- 車の燃料がなくなり、エンジンが止まった、または始動しない人
- 燃料残量がほとんどなく、走行を続けるのが難しい人
- 一般道または高速道路でガス欠した人
- 自分で燃料を運ぶべきか、ロードサービスを呼ぶべきか迷っている人
なお、電気自動車(EV)の電欠は、燃料切れとは復旧方法が異なるため、この記事の対象には含みません。EVの場合は、別の救援方法を確認してください。
更新日
2026年9月15日
まずすること
車の燃料が少なく、エンジンが止まった、または止まりそうな場合は、無理に走行を続けようとせず、安全な行動を優先します。
- 車がまだ動き、安全に移動できる場合は、無理のない範囲で安全な場所(路肩の広い場所、駐車場、高速道路であればサービスエリア・パーキングエリアなど)へ移動してから、燃料補給または救援を検討します。
- 一般道で動けなくなった場合は、周囲の安全を確保したうえで、ロードサービスなどへ救援を要請します。交通の妨げになる、または危険な場所にとどまっている場合は、警察などへの連絡もあわせて検討します。
- 燃料漏れ、異臭、焦げたにおい、煙、火気に近い場所など、ガス欠以外の危険な兆候がある場合は、ガス欠だけの問題として扱わず、車から距離を取り、緊急対応を優先します。火気は厳禁です。
なお、燃料は十分にあるのに別の警告灯が点灯している、または他の異常症状が出ている場合は、「ガス欠」と決めつけず、別の故障として救援・点検につなぎます。
高速道路でガス欠した場合
高速道路・自動車専用道路でガス欠した場合は、一般道よりも二次事故の危険が大きいため、次の順序で対応します。
- 後続車へ合図する:ハザードランプを点灯し、発炎筒・停止表示器材(三角表示板など)を車の後方に無理のない範囲で設置するなど、後続車に自車の存在を知らせます。
- 安全な場所へ避難する:車内や車の前後にとどまらず、ガードレールの外側など、車から離れた安全な場所へ避難します。
- 通報する:非常電話または「#9910」などの案内を通じて、道路管理者へ現在地(道路名、進行方向、キロポストなど)を伝えて通報します。非常電話は一定の間隔で設置されています。
- 救援を手配する:通報後、ロードサービスなど必要な救援の手配につなげます。
高速道路上での車内待機は、安全策として案内しません。必ず車から離れた安全な場所へ避難したうえで、通報・救援の手配を行います。
燃料を補給する・ロードサービスを呼ぶ
燃料がなくなった場合の対応には、自分で燃料を補給する方法と、ロードサービスなどの救援を呼ぶ方法があります。
- ガス欠による燃料補給は、ロードサービスの現場応急作業の対象となります。安全な場所へ移動できる場合は、ロードサービスへの連絡を通じて燃料補給の手配を検討します。
- 「自分で携行缶を用意して燃料を運ぶ」ことは、この記事では標準的な対応として推奨しません。安全な場所への移動が難しい状況や、路上での作業に危険が伴う場合があるためです。
- ロードサービスの燃料代・作業料金は、会員・非会員の別、契約内容、道路、時間帯などの条件によって異なります。この記事では金額を固定して案内せず、契約している自動車保険の付帯サービスやJAFなど、利用先で確認する事項として扱います。
救援を頼むときに確認すること
ロードサービスなどへ救援を依頼する際は、次のような情報を伝えられるようにしておくと、対応がスムーズになります。
- 現在地(住所、目印となる建物、高速道路であれば道路名・進行方向・キロポストなど)
- 車種・車両の状態(燃料の種類、エンジンがかかるかどうかなど)
- 具体的な症状(燃料切れが疑われる、警告灯の点灯状況など)
- 会員番号や保険の契約情報など、ロードサービスの利用条件に関する情報
給油後にエンジンがかからない場合
燃料を補給した後にエンジンがかかった場合は、警告表示や異常の有無を確認したうえで、安全に走行を再開します。少量の補給だけで応急対応した場合は、早めに給油所へ立ち寄り、十分な量を給油します。
一方、給油後もエンジンがかからない場合は、始動操作を繰り返さず、ロードサービスなどへ救援を要請します。ガス欠後に始動操作を繰り返すと、スターターやバッテリーなどへ負担をかける可能性があります。
ディーゼル車などでは、ガス欠後に燃料系統へ空気が入り、エア抜きと呼ばれる作業が必要になる場合があります。この場合は、車種固有の復旧方法についてロードサービスやメーカー・販売店、取扱説明書で確認します。
注意すること
- 火気は厳禁です。燃料漏れや異臭がある場合は、たばこやライターなどの火気を近づけないようにします。
- 給油後も始動しない場合に、長時間セルを回し続けることは避けます。
- 高速道路上で車内や車の周辺にとどまることは、安全策として案内しません。
- ガス欠が疑われても、実際には燃料が十分にあり、別の警告灯や故障症状が出ている場合は、ガス欠と決めつけず、別の故障として扱います。
- 誤った種類の燃料を給油してしまった場合(誤給油)は、この記事が扱うガス欠とは別の対応が必要です。エンジンを始動させず、救援を求めてください。
対応の流れ
- 燃料切れ、またはその疑いに気づく。
- 車が安全に動かせるかを確認する。動かせる場合は安全な場所へ移動する。
- 一般道か高速道路かによって、安全確保の方法を選ぶ(高速道路では合図→避難→通報の順)。
- 燃料漏れ・異臭・火災など、ガス欠以外の危険がないかを確認する。
- 燃料補給またはロードサービスなどの救援を手配する。
- 救援を依頼する場合は、現在地や車両の状態などの必要な情報を伝える。
- 給油後、エンジンがかかるかどうかを確認する。
- かかった場合は安全に走行を再開し、少量補給の場合は早めに給油所へ向かう。かからない場合は救援へ引き継ぐ。
チェックリスト
上記のいずれかの状態に到達していれば、この記事の案内は完了です。ロードサービスへ救援を要請し、安全な場所で待機している状態も、正常な対応の一つです。
相談先・公式確認先
| 相談内容 | 相談先・確認先 | 確認できること |
|---|---|---|
| ロードサービスへの救援依頼、燃料補給の手配 | JAF、加入している自動車保険の付帯ロードサービスなど | 対応可否、到着見込み、料金・燃料代の条件 |
| 高速道路上での通報 | 非常電話、道路管理者、#9910 | 現在地の伝え方、通報後の対応 |
| 給油後も始動しない場合の車種固有の対応 | ロードサービス、車のメーカー・販売店、取扱説明書 | エア抜きなど専門作業の要否 |
| 給油する燃料の種類に不安がある場合 | 給油口の表示、取扱説明書、車のメーカー | 指定されている燃料の種類 |