自動車が故障して道路上で動けなくなったときに対応する

概要

走行中の車に異常が起きて、道路の上で動けなくなることがあります。エンジンが止まる、警告灯がつく、タイヤがパンクする、バッテリーが上がるなど原因はさまざまですが、車が道路上に残った状態は、後続車から追突されるなど二次的な事故につながる危険があります。

この記事は、故障の原因を調べることよりも、「今その場で何をするか」を優先して整理しています。まず自分と同乗者の安全を確保し、そのうえで道路の種類に応じて必要な通報や救援の依頼へ進められるように案内します。

対象は、一般道路または高速道路・自動車専用道路で車が動かなくなった人です。車の整備や故障診断についての知識がなくても読み進められる内容としています。

事故やけが人がいる場合は、故障対応だけでなく、負傷者への対応や事故の通報が優先されることがあります。その点についても、この記事の中で簡単に触れます。

このページで分かること

  • 車が故障して道路上で動けなくなったとき、最初に何を確認し、何を行うか
  • 高速道路・自動車専用道路で止まった場合に必要な安全確保と通報の方法
  • 一般道路で止まった場合の安全確保と、警察等への連絡が必要かどうかの考え方
  • ロードサービスなどへ救援を依頼するときの選択肢と、伝えるべき情報
  • 救援が到着するまでの間、安全に待機する方法
  • 車をけん引・搬送してもらう場合に確認しておくこと
  • 事故や負傷者、火災などが同時に発生している場合の考え方

対象読者

この記事は、次のような状況にある人を主な対象としています。

  • 一般道路、または高速道路・自動車専用道路を走行中に車が故障した人
  • エンジン停止、警告灯の点灯、タイヤのパンク、バッテリー不良などにより、走行を続けられない、または走行を続けることが危険だと感じている人
  • 同乗者がいる場合も含みます

車の故障原因の診断や整備の知識がなくても、この記事の案内に沿って行動できるように整理しています。

更新日:2026年9月16日

まずすること

  1. 車に異常を感じたら、無理に走行を続けません。
  2. 車がまだ動かせる場合は、周囲の安全を確認しながら、できるだけ安全な場所へ車を移動させます。
  3. 道路上で停止した場合は、後続車に追突される危険があることを前提に行動します。ハザードランプなどを使って、後続車に異常・停止を知らせます。
  4. 運転者・同乗者の安全を、車両や荷物の確保より優先します。

このあとの対応は、高速道路・自動車専用道路にいるか、一般道路にいるかによって異なります。それぞれの案内は次の見出しで説明します。

高速道路・自動車専用道路で止まった場合

高速道路や自動車専用道路では、本線車道だけでなく路肩も危険な場所です。

車がまだ動かせる場合は、できる限りサービスエリア、パーキングエリア、非常駐車帯など、より安全な場所へ移動します。

やむを得ず本線や路肩などに停止した場合は、停止表示器材(停止表示板・停止表示灯等)を使って後続車に知らせます。高速道路等で走行を継続できなくなった場合、法令上、停止表示器材の使用が義務付けられています。発炎筒(非常信号用具)は停止表示器材とは別のものであり、発炎筒だけを使用したことをもって、停止表示器材の義務を満たしたことにはなりません。

運転者・同乗者は、必要な安全措置をとったあと、車内や車のそばに残らず、ガードレールの外側など、より安全な場所へ避難してください。高速道路上での車内待機は、安全な行動として案内していません。

避難したあとは、110番、または非常電話などで通報します。

救援が到着するまでは、安全な場所で待機してください。高速道路上で利用者自身が修理作業を続けることは推奨されていません。

なお、自力走行によって安全な場所まで移動でき、危険な道路上から離脱できた場合は、ここで説明した高速道路上での停止時の避難・通報の手順はあてはまりません。

一般道路で止まった場合

一般道路で車が動かなくなった場合も、まずは可能な範囲で、交通の妨げになりにくい安全な場所へ車を寄せます。

周囲の交通状況を確認しながら、後続車へ異常・停止を知らせます。

車道上や見通しの悪い場所、交通量の多い場所などで危険な状態が続く場合は、人の安全を優先し、必要に応じて警察等へ連絡してください。一般道路で車が故障した場合に、必ず110番へ通報しなければならないわけではありません。危険の程度や交通への影響に応じて、連絡の要否を判断してください。

安全が確保できたら、ロードサービスなどへ救援を依頼します。

ロードサービスなどへ救援を依頼する

救援を依頼する先には、主に次のような選択肢があります。

事業者によって、利用できる条件や費用、けん引・搬送できる範囲などが異なります。この記事では、特定の事業者の料金や条件を一般化して示すことはしません。

  • ロードサービスを利用する場合は、利用資格、費用、現場作業の範囲、けん引・搬送の範囲、搬送先、同乗や帰宅支援等の付帯対応、利用回数等の条件を、利用するサービスへ確認してください。
  • 自動車保険に付帯するロードサービスを利用する場合は、契約に付帯しているか、利用条件、費用負担、搬送範囲、連絡先を保険会社へ確認してください。

救援を依頼するときは、次のような情報を伝えられるように整理しておくと、対応がスムーズになります。

  • 現在地
  • 車名・ナンバーなど、車両を識別できる情報
  • 故障・トラブルの状況
  • 車が走行できる状態かどうか
  • 周囲の安全状況
  • 高速道路の場合は、路線・方向・キロポストなど、場所を特定できる情報

現場での応急対応で復旧できない場合は、けん引・搬送に進むことがあります。搬送先は、救援サービスの提供元と相談しながら、販売店や整備工場などへつなぎます。

救援が来るまでにすること

  • 安全な場所で、救援の到着を待ちます。
  • 道路上で無理な修理作業を続けることは避けてください。
  • 待っている間に状況が変わった場合は、依頼先や緊急通報先へ再度連絡してください。

搬送・修理になったら確認すること

  • 車の搬送先(販売店・整備工場など)
  • 費用や、保険等でどこまで補償されるかの確認
  • 修理・点検を担当する先への引き継ぎ内容

搬送距離や費用、同乗できるかどうかは、利用するサービスによって異なります。契約内容や利用条件は、それぞれの提供元へ確認してください。

状況別

事故や負傷者がいる

車の故障とあわせて交通事故が発生している場合や、負傷者がいる場合は、故障対応だけを優先せず、負傷者への対応や事故の通報が優先されることがあります。この記事は交通事故そのものへの対応手順は扱っていません。事故・負傷者への対応が必要な状況では、その対応を優先してください。

火や煙が出ている

車から煙や火が出ている場合は、車の故障対応よりも先に、自分と同乗者の安全確保を最優先にしてください。車から離れ、周囲の安全な場所まで距離をとったうえで、必要な通報を行ってください。

車が危険な位置に残っている

車を安全な場所まで動かせず、本線や路肩など危険な位置に残った場合も、車を無理に動かそうとせず、人の避難と後続車への警告を優先してください。具体的な対応は、高速道路・自動車専用道路の場合と一般道路の場合で、それぞれ前の見出しで説明したとおりです。

相談先

  • 高速道路・自動車専用道路で走行不能になった場合:110番、または高速道路上の非常電話
  • 危険な状態が続く一般道路での故障:警察等(110番を含む)
  • ロードサービス:JAFなどのロードサービス事業者
  • 自動車保険に付帯するロードサービス:契約している保険会社
  • 自動車メーカー・販売店等のサポート窓口

利用資格、費用、現場作業の範囲、けん引・搬送の範囲、搬送先、同乗や帰宅支援等の付帯対応、利用回数等の条件は、事業者や契約内容によって異なります。実際に依頼する前に、利用するサービスの提供元へ確認してください。

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