性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターに相談する

概要

性犯罪・性暴力の被害にあった、または被害かもしれないと感じているとき、まず頼れる相談先の一つが「性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター」です。全国共通番号 #8891(はやくワンストップ)にかけると、最寄りのセンターへつながります。このページでは、電話が難しい場合の方法や、被害から時間が経っている場合、緊急の危険がある場合など、状況ごとに最初にどう動けばよいかをまとめています。

このページで分かること

  • ワンストップ支援センターへの最初の連絡方法
  • センターに相談するとどのような支援につながり得るか
  • 相談前に必ず用意しなければならないものがあるかどうか
  • 被害から時間が経っている場合や証拠が残っていない場合でも相談できるかどうか
  • 電話が難しい場合、警察へ直接相談したい場合、緊急の危険がある場合の進み方

対象読者

このページは、次のような人を対象としています。

  • 性犯罪・性暴力の被害にあった人
  • 被害かどうか確信が持てないが、性的な行為について相談したい人
  • 被害を受けてから間もない人
  • 被害から時間が経っている人

年齢や性別を問わず、相談先を探している人が対象です。相談したいと感じた時点で、このページの案内を利用できます。

更新日

更新日:2026年9月5日

最初にやること

まず、全国共通番号 #8891(はやくワンストップ)に電話してください。かけた地域に応じて、最寄りのワンストップ支援センターへつながります。

現行の内閣府案内では、#8891 の通話料は無料です。ただし、一部のIP電話などからはつながらない場合があります。また、NTTひかり電話などでは別の番号が案内されている場合があるため、自分の回線で#8891が使えるか不安な場合や、電話番号の詳細を確認したい場合は、内閣府のセンター一覧で確認してください。

電話以外の方法で相談したい場合は、下の「電話で話すのが難しい」を確認してください。

ワンストップ支援センターで相談できること

ワンストップ支援センターに相談すると、次のような支援につながる場合があります。

  • 緊急避妊薬の処方など、医療的な支援
  • 性感染症の検査
  • 証拠採取
  • 相談・カウンセリングなど、心理的な支援
  • 警察への同行支援
  • 弁護士など、専門家の紹介につながる法的な支援

これらの支援の具体的な方法、対応できる医療機関、費用の扱いは、センターによって異なります。「どのセンターでも同じ方法・同じ条件・同じ費用で受けられる」とは限らないため、詳しい内容は相談したセンターに確認してください。

相談するときに準備するもの

ワンストップ支援センターへ最初に電話・相談するために、全国一律で必ず用意しなければならないものはありません。何も持たずに、まず連絡するところから始めて構いません。

被害を受けてから間もなく、まだ手元に残っているものがあれば、次のようなものが後の証拠採取に役立つ場合があります。

  • 被害を受けたときの衣服・下着
  • 被害の前後に口にした飲食物の残り
  • 関係する食器など

ただし、これらが残っていないと相談できない、ということはありません。すでに着替えた、洗った、入浴したという場合でも、相談すること自体は変わらずできます。

状況別

被害にあって間もない

被害を受けてから間もなく、これから警察や病院への相談も考えている場合は、可能であれば次のことが証拠採取につながる場合があります。

  • 被害時の衣類・下着や、飲食物の残りなどを洗わずに保存する
  • 警察や病院へ行く前に、可能であれば入浴・シャワーを避ける

これらはあくまで「可能であれば」の対応です。すでに着替えた、洗った、入浴したという場合でも、相談を諦める必要はありません。体調や安全を犠牲にしてまで証拠保全を優先する必要もありません。

また、薬物を使われた可能性がある場合は、薬物が時間の経過とともに体外へ排出されていくため、できるだけ早い検査が重要になります。強い体調不良がある場合は、検査より先に医療機関への受診を優先してください。

被害から時間が経っている

被害から時間が経っている場合でも、ワンストップ支援センターへ相談できます。全国一律の「相談期限」は設けられていません。

証拠となるものが手元に残っていない場合でも、相談すること自体は可能です。「時間が経っているから」「証拠がないから」という理由だけで、相談を諦める必要はありません。

電話で話すのが難しい

声を出して電話するのが難しい場合、センターによっては、メール、フォーム、SNS、オンライン相談など、電話以外の相談方法が用意されていることがあります。どの方法が使えるかはセンターごとに異なるため、内閣府のセンター一覧で、自分の地域の相談方法を確認してください。

性暴力に関するSNS相談として、「Cure time」という相談手段もあります。

警察へ直接相談したい

警察へ直接相談したい場合は、性犯罪被害相談電話の全国共通番号 #8103(ハートさん)があります。

ワンストップ支援センターと警察の相談窓口は、役割が異なります。ワンストップ支援センターへ相談したからといって、自動的に警察への届出になるわけではありません。どちらへ相談するか、あるいは両方へ相談するかは、自分の状況に合わせて選んで構いません。

いま危険がある/体調が悪い

いま生命や身体に差し迫った危険がある場合は、ワンストップ支援センターへの相談より先に、110番などの緊急対応を優先してください。

強い体調不良がある場合も、医療機関への受診を優先してください。特に、薬物を使われた可能性がある場合は、検査が早いほど結果につながりやすくなるため、体調が許す範囲で早めの受診・検査を心がけてください。一人で検査を受けることが不安な場合は、ワンストップ支援センターに相談すると、同行支援につながる場合があります。

相談の流れ

ワンストップ支援センターへの相談は、おおむね次のような順で進みます。

  1. #8891などで、まず連絡する
  2. センターで話を聞いてもらい、今の状況や希望を伝える
  3. 必要に応じて、医療的な支援、心理的な支援、警察への同行、法的な支援などにつながる

つながる支援の内容や順番は、状況やセンターによって異なります。まずは連絡を取ることが最初の一歩です。

期限・いつまでに

ワンストップ支援センターへの相談そのものに、全国一律の期限はありません。被害から時間が経っていても相談できます。

一方で、次のような目的がある場合は、できるだけ早く相談したほうが選択肢を確保しやすくなります。

  • 緊急避妊などの医療的な支援
  • 性感染症の検査
  • 薬物を使われた可能性がある場合の検査
  • 証拠採取・証拠保全

つまり、「相談自体に期限があるわけではないが、医療や証拠の面では早いほうが選択肢を確保しやすい場合がある」という二つの側面があります。時間が経っていても相談できますが、医療や証拠について気になることがある場合は、できるだけ早めに相談してください。

相談先

最寄りのワンストップ支援センターは、全国共通番号 #8891 にかけると案内されます。

センターの受付日時、相談方法、対応できる医療機関、費用の扱い、対象地域、家族や支援者からの相談の可否、外国語対応や障害等への配慮の有無は、センターによって異なります。これらの詳細は、内閣府のセンター一覧、または相談したセンターに直接確認してください。

公式リンク

注意点

  • センターの受付日時、相談方法、費用、支援内容は、すべてのセンターで同じとは限りません。詳しくは内閣府のセンター一覧や相談したセンターに確認してください。
  • 被害から時間が経っていても、証拠が残っていなくても、相談すること自体はできます。「時間が経ったから」「証拠がないから」という理由だけで相談を諦める必要はありません。
  • 相談するために、自分の体験が犯罪にあたることを証明する必要はありません。「本当に被害と言えるか分からない」という段階でも相談できます。
  • 服装や飲酒、相手との関係など、被害者の行動に責任があるかのように考える必要はありません。
  • ワンストップ支援センターへ相談したからといって、必ず警察への届出になるわけではありません。警察への相談は、自分の意思で選べます。
  • ワンストップ支援センターは、女性に限らず利用できます。

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