停電したときに対応する

概要

突然停電すると、暗い中で何をすればよいか分からず不安になりますが、まず大切なのは安全を確保することです。切れた電線や火花・煙などの危険がないかを最初に確認し、危険がある場合はそこへ近づかず、無理に電気を復旧させようとしないことが基本になります。

危険がなければ、次に、停電が自宅だけなのか、周囲も含めた地域全体の停電なのかを大まかに切り分けます。周囲も停電している場合は地域側の停電情報を確認しながら復旧を待つことになり、自宅だけ・一部だけの停電であれば、分電盤を安全な範囲で確認することが次の行動になります。

地震・台風・大雨などの災害が関係している場合は、停電中の機器の扱いや、電気が復旧したときの火災・感電事故を防ぐための注意点が特に重要です。避難が必要な場合はブレーカーを落とすかどうかの判断も関わってきます。

このページでは、停電に気づいた直後の安全確認から、地域停電か自宅側の停電かの見分け方、災害時の注意点、復電後の確認、そして自分で復旧できない場合の確認先まで、順を追って案内します。

このページで分かること

  • 停電直後に最初に確認すること
  • 地域停電か自宅側の停電かを見分ける考え方
  • ブレーカーを確認するときの注意
  • 地震・台風・大雨などの災害時の注意
  • 復電したときの安全確認
  • 自分で復旧できない場合の確認先

対象読者

  • 自宅・集合住宅などで突然電気が使えなくなった人
  • 停電の原因が分からず、最初に何を確認すればよいか知りたい人
  • ブレーカーを確認してよい状況か迷っている人
  • 地震、台風、大雨など災害時に停電した人
  • 復電した後、すぐ家電を使ってよいか知りたい人

更新日

更新日:2026年9月6日

まず危険がないか確認する

停電に気づいたら、何かを操作する前に、まず身の回りに危険がないかを確認します。

  • 切れて垂れ下がった電線には近づきません。停電しているから電線に電気が流れていないとは限らないため、近づかないでください。電柱が傾いている場合や、樹木・看板などが電線に接触している場合も同様に近づかないでください。
  • 焦げ臭いにおい、煙、火花がある場合は、電気を通電させようとせず、その場所の使用を中止してください。
  • 浸水した設備や水に濡れた機器は使用しないでください。
  • 暗い場所を移動するときは、転倒しないよう足元に注意してください。
  • 火災が発生している場合は、安全な場所へ避難し、119番へ通報してください。
  • ガス漏れが疑われる場合は、電気のスイッチやブレーカーなどを操作せず、ガス漏れに関する別の案内を確認してください。

停電している範囲を確認する

危険がないことを確認できたら、次に、停電している範囲を確認します。順番に見ていくと迷いにくくなります。

  1. 自宅全体が停電しているのか、一部の部屋や回路だけが停電しているのかを確認します。
  2. 窓から見える範囲や、集合住宅の共用部なども停電しているかを確認します。
  3. 一般送配電事業者が提供している公式の停電情報を確認します。
  4. 停電情報に表示されていない場合もあります。低圧設備や引込線の損傷などによる停電は、停電情報に表示されないことがあるため、「情報に載っていない=自宅設備の問題」と決めつけないでください。

隣家を訪ねて確認することを必須の行動とはしていません。安全に確認できる範囲で行ってください。

周囲も停電している場合

窓の外や共用部なども停電している場合は、地域側の停電である可能性があります。

  • 一般送配電事業者の公式な停電情報で復旧状況を確認してください。
  • 電気ストーブ、ヒーター、アイロンなど、復電時に熱を発する機器のスイッチを切っておいてください。意図しない再起動を避けるためです。
  • 復電に備えて、周囲の安全を確認しておいてください。
  • 切れた電線や、傾いた電柱などが見える場合は、近づかず、一般送配電事業者へ連絡してください。

復旧までの時間は、地域や設備の状況によって異なるため、具体的な時刻をここで見込むことはできません。公式の停電情報を確認してください。

自宅だけ・一部だけ停電している場合

周囲は点いているのに自宅の全部または一部だけが停電している場合は、分電盤を確認します。

  • 暗い場所や高い場所での無理な確認は避けてください。
  • 一般家庭の分電盤には、アンペアブレーカー、漏電ブレーカー、配線用ブレーカーなどがあり、電気の使いすぎ、漏電、短絡などによって遮断されることがあります。
  • ブレーカーを操作する前に、電熱機器などのスイッチが入ったままになっていないかを確認してください。
  • 漏電ブレーカーが落ちる、ブレーカーを戻してもすぐ落ちる、焦げ臭いにおいや水濡れがあるといった場合は、無理にブレーカーの再投入を繰り返さないでください。
  • 個々の機器や回路をどこまで切り分けて確認するかといった詳しい操作は、地域の一般送配電事業者などの公式な案内に従ってください。

地震・台風・大雨などの災害時はここに注意する

地震のあとの停電では、いったん電気が復旧したときに火災が起こる「通電火災」に特に注意が必要です。

  • 停電中は、電気ストーブやアイロンなど、燃焼機器・電気機器のスイッチを切ってください。
  • 安全にできる範囲で、電源プラグを抜いてください。
  • 水に濡れた家電製品は使用しないでください。
  • 切れた電線、傾いた電柱、飛んできた物が電線に接触している箇所などには近づかないでください。
  • 復電したときに、地震などで転倒した暖房機器や、損傷したコードなどから火災が発生することがあります。

避難するときはブレーカーを落とす

地震のあとなど、停電している状態で自宅を離れて避難する場合は、可能で安全であればブレーカーを落としてください。

  • ブレーカーを落とすためだけに、倒壊のおそれがある建物や、浸水・火災などで危険な場所へ戻らないでください。身の安全を優先してください。
  • 医療機器を使用している方など、電源を切ることが生命維持に関わる場合は、一律にブレーカーを落とすのではなく、個別の非常電源の準備や避難計画を優先してください。

停電から復旧したときに確認すること

電気が戻ったら、すぐにすべての家電を使い始めるのではなく、次の順番で確認してください。

  1. 電気機器、配線、周囲に損傷がないかを確認します。
  2. 水に濡れていないかを確認します。
  3. 暖房器具などの周囲に燃えやすいものがないかを確認します。
  4. 地震のあとであれば、ガス漏れなどの異常がないかもあわせて確認します。
  5. ここまでで問題がなければ、必要な機器から使用を再開します。
  6. 復電後もしばらくは、煙、焦げ臭いにおい、異常な音、異常な発熱などがないか注意してください。
  7. 異常があった場合は、安全に操作できる場合にブレーカーを落として使用を中止し、必要な連絡先へ確認してください。火災が発生している場合は、ブレーカー操作より避難を優先し、安全な場所から119番へ通報してください。

自分で復旧しないほうがよい場合

次のような場合は、自分で無理に復旧させようとせず、確認先へ相談してください。

  • 切れた電線や、設備の損傷が見られる場合
  • 浸水や水濡れがある場合
  • 焦げ臭いにおい、煙、火花、異臭がある場合
  • 漏電ブレーカーが繰り返し落ちる場合
  • ブレーカーを戻してもすぐ落ちる場合
  • 分電盤の操作に不安がある場合
  • 建物が地震などで損傷している場合
  • 原因が分からず、安全を確認できない場合

このような場合は、電力設備側の問題か、自宅・建物側の設備の問題かによって確認先が異なります。地域の一般送配電事業者へ状況を伝えて確認するほか、賃貸住宅・集合住宅で建物側の設備が疑われる場合は管理会社・管理者へ確認してください。

停電が続く・原因が分からないときの確認先

停電情報を確認しても解決しない場合や、原因が分からない場合は、次の確認先を参考にしてください。

  • 自分の地域を担当する一般送配電事業者
  • 一般送配電事業者が公開している公式の停電情報
  • 停電情報に載っていないのに停電が続いている場合の問い合わせ窓口
  • 切れた電線などの設備異常を知らせる通報窓口
  • 賃貸住宅・集合住宅で、建物側の設備が原因と疑われる場合は、管理会社・管理者

具体的な事業者名や電話番号は地域によって異なるため、お住まいの地域を担当する一般送配電事業者の公式情報を確認してください。

停電時のチェックリスト