国民健康保険証・資格確認書を返却する

対象読者: 就職・転職・扶養認定、他の市区町村への転出、ご家族の死亡、生活保護の開始、75歳到達などにより国民健康保険の資格を失う(失った)方で、お手元の資格確認書・資格情報のお知らせ・旧国民健康保険証をどう扱えばよいか確認したい方 更新日: 2026年9月25日


概要

国民健康保険(国保)は、就職して職場の健康保険に入ったとき、他の市区町村へ引っ越したとき、加入者が亡くなったとき、生活保護を受けることになったとき、75歳になり後期高齢者医療制度へ移るときなど、さまざまな場面で資格を失います。資格を失うと、お手元の資格確認書・資格情報のお知らせ・旧国民健康保険証を市区町村へ返却する必要が生じることがあります。

ここで大切なのは、「書類を返す」ことと「国民健康保険をやめる届出をする」ことは別の手続きだという点です。届出をしないまま書類だけを返却しても、あるいは書類を返却しないまま放置しても、手続きが完了したことにはなりません。

このページでは、まずご自身がどの場面に当てはまるかを確認したうえで、国民健康保険をやめる届出の要否と、手元の書類の返却・処分方法を、市区町村への確認事項とあわせて案内します。具体的な提出書類・郵送先・受付時間などの詳細は、お住まいの市区町村(転出の場合は転出前の市区町村)の公式案内で確認していただく前提で構成しています。


このページで分かること

  • 資格確認書等の返却が必要になる主な場面
  • 返却する書類の種類(資格確認書・資格情報のお知らせ・旧国民健康保険証の違い)
  • 返却と国民健康保険をやめる届出との関係
  • 返却先・返却方法の確認の仕方
  • 返却できない場合(紛失など)の対応
  • 資格喪失後に旧資格確認書等を使ってはいけない理由

最初にやること

まず、ご自身がなぜ・いつ国民健康保険の資格を失うのか(失ったのか)を確認します。そのうえで、お住まいの市区町村の国民健康保険窓口で、次の2点を確認します。

  • 国民健康保険をやめる届出が必要か
  • 手元の資格確認書等をどのように返却・処分すればよいか

書類の名称を確認するだけで終えず、この2点の確認行動をまず行ってください。


状況別

1. 職場の健康保険等へ加入した場合

新しく就職した、あるいは家族の扶養に入ったことで、職場の健康保険(社会保険など)に加入した場合です。

  • 国民健康保険は自動的に脱退が完了するとは限りません。市区町村への資格喪失届が必要です。
  • マイナ保険証を利用していて資格確認書を持っていない場合でも、国民健康保険をやめる届出そのものは必要です。
  • 新しい健康保険の資格取得日以後は、国民健康保険の資格確認書等を使用しません。
  • 資格確認書等は、資格喪失届の際にあわせて返却する運用が一般的です。

2. 他の市区町村へ転出する場合

  • 転出日以後は、転出元市区町村の国民健康保険資格を使用できません。
  • 転出届とあわせて資格確認書等の返却を求める市区町村があります。
  • すでに転出済みの場合は、郵送での返却を案内している市区町村もあります。
  • 転入先で国民健康保険に加入する場合は、転入先で別途加入手続きが必要です。この返却手続きとは別に、転出届の提出もあわせて確認してください。
  • 住所変更に伴う国民健康保険の手続き全般は、別記事「国民健康保険の住所変更をする」もあわせてご確認ください。

3. 国民健康保険加入者が死亡した場合

  • 亡くなった方の資格確認書等は返却の対象です。
  • 死亡届が提出済みであれば国民健康保険の資格喪失届は別途不要と案内する市区町村がありますが、その場合でも資格確認書等の返却は必要と案内されることがあります。届出の要否と返却の要否は分けて確認してください。
  • 亡くなった方が世帯主で、同一世帯に国民健康保険加入者が残る場合は、残る方の資格確認書等の記載変更・差し替えが必要になることがあります。
  • 限度額適用認定証や特定疾病療養受療証等をお持ちの場合は、あわせて返却を求められることがあります。
  • 死亡届の提出については、別記事「死亡届を提出する」もあわせてご確認ください。葬祭費の支給申請については、本記事では扱いません。

4. 生活保護を受けることになった場合

  • 国民健康保険をやめる届出と、資格確認書等の返却の両方が必要です。
  • 生活保護開始を確認できる書類など、届出に必要な具体的な書類は市区町村の公式案内で確認してください。

5. 75歳になり後期高齢者医療制度へ移る場合

  • 75歳到達による後期高齢者医療制度への移行は原則として自動的に行われ、国民健康保険の脱退届は不要と案内されるのが一般的です。
  • 一方で、旧国保の資格確認書等の扱いには市区町村差があります。返却を求める市区町村もあれば、有効期限後に自身で裁断して破棄するよう案内する市区町村もあります。「全国一律に返却が必要」とは言い切れませんので、市区町村・後期高齢者医療担当窓口の案内を確認してください。
  • 65歳以上75歳未満で障害認定により後期高齢者医療制度へ移る場合は、個別に窓口で確認してください。

6. 有効期限切れの旧国民健康保険証等を持っている場合

  • 従来の紙の国民健康保険証は、制度の移行によりすでに使用できない状態になっています。
  • 単に有効期限が切れた旧保険証の扱い(返却するか、自身で破棄してよいか)は、市区町村の案内に従ってください。「全国一律に返却義務がある」「全国一律に自宅で捨ててよい」とは言い切れません。
  • 自己処分が認められている場合は、個人情報が記載されているため細かく裁断してから廃棄してください。
  • 現在有効な資格確認書と、期限切れの旧保険証を混同しないよう注意してください。

7. 資格確認書を持っていない・紛失した場合

資格確認書を持っていない場合

  • マイナ保険証を利用している方には、資格確認書ではなく「資格情報のお知らせ」が交付されていることがあります。この2つは異なる書類です。
  • マイナンバーカードそのものは返却の対象ではありません。
  • 「資格情報のお知らせ」についても返還を求める市区町村があるため、案内を確認してください。
  • 返却する紙の書類がない場合でも、国民健康保険をやめる届出が必要なケースでは、届出そのものを省略できません。

紛失して返却できない場合

  • 返却できないことを理由に、資格喪失届を放置しないでください。
  • 市区町村へ紛失した旨を伝え、必要な手続きを確認してください。
  • 自己判断で再発行の手続きをしてから返却する必要はありません。まず市区町村へご相談ください。
  • なお、再交付を受けたあとに紛失していた資格確認書が見つかった場合は、その書類は市区町村へ返還することが法令上定められています。

手続きの流れ

  1. 国民健康保険の資格を失う理由と、資格喪失日を確認する
  2. お住まいの市区町村の国民健康保険窓口・公式案内を確認する
  3. 必要な資格喪失届を行う
  4. 資格確認書等を、市区町村の指定する方法(窓口・郵送など)で返却または処分する
  5. 限度額適用認定証など、関連する書類も返却対象になっていないか確認する
  6. 資格喪失日以後は、旧国民健康保険の資格確認書等を使用しない

必要なもの

必要な書類は市区町村や状況によって異なります。一般的に確認が必要になるものは次のとおりです。

  • 返却する資格確認書等(お持ちの場合)
  • 資格喪失届に必要な書類(新しい健康保険への加入が確認できるものなど)
  • 届出人の本人確認書類
  • マイナンバーを確認できるもの
  • 代理人が手続きする場合の委任状等
  • 亡くなった方の分の手続きでは、限度額適用認定証等

国民健康保険をやめる方が世帯内に複数いる場合、その方々の分の書類をあわせて求められることがあります。正確な必要書類は、お住まいの市区町村の公式案内で確認してください。


期限・いつまでに

手続き 期限の目安
国民健康保険をやめる届出(就職・生活保護開始など) 資格喪失事由が発生した日から14日以内
資格確認書等の返却 全国一律の独立した日数期限はありません。届出とあわせて、または資格喪失後すみやかに、市区町村の案内に従って返却します
転出時 転出日以後は使用できません。返却の時期・方法は転出元市区町村の案内に従います
死亡時 死亡日以後は使用できません。返却の時期は市区町村の案内に従います
有効期限切れ 期限後は使用できません。返却または自己処分の方法は市区町村の案内に従います

14日を過ぎてしまった場合でも、国民健康保険をやめる届出を放置せず、できるだけ早く市区町村へ届け出てください。


相談先

  • お住まいの市区町村(転出の場合は転出前にお住まいだった市区町村)の国民健康保険担当窓口
  • 国民健康保険組合に加入している場合は、その国民健康保険組合
  • 75歳到達により後期高齢者医療制度へ移る場合は、市区町村の後期高齢者医療担当窓口

公式リンク

次の公式情報をあわせてご確認ください。


注意点

  • 資格確認書等の返却と、国民健康保険をやめる届出は別の手続きです。書類を返すだけでは手続きが完了しない場合があります。
  • 資格喪失日以後は、旧国民健康保険の資格確認書・旧保険証を使用しないでください。
  • マイナンバーカードは返却の対象ではありません。
  • 「資格確認書」と「資格情報のお知らせ」は異なる書類です。混同しないよう注意してください。
  • 有効期限切れの書類の処分方法は、市区町村によって異なります。
  • 75歳到達時の旧書類の扱いも、市区町村の案内を確認してください。
  • 書類を紛失していても、資格喪失届を放置しないでください。
  • 世帯内で国民健康保険をやめる方が複数いる場合や、記載変更が必要な方がいる場合は、それぞれの書類が必要になることがあります。

チェックリスト


あわせて確認する

  • 国民健康保険の住所変更をする
  • 世帯主変更届を提出する