洗濯機が故障したときに対応する
概要
洗濯機が動かない、水が漏れる、異音や異常な振動がする、エラー表示が出る、焦げ臭いといった異常が起きたとき、最初に必要なのは原因を突き止めることではなく、そのまま使い続けてよい状態かどうかを判断することです。
この記事では、危険な兆候があるかどうかを確認する方法、危険がある場合に安全に使用を中止する方法、自分で確認してよい範囲、修理や点検を依頼するときに準備する情報、リコールの対象かどうかを確認する方法を案内します。
エラー表示の意味、修理できるかどうか、費用、保証の扱いは、メーカーと機種によって異なります。この記事では機種ごとの原因の特定や修理の方法は扱わず、確認する内容と確認先を示します。本体の分解や内部の修理は案内しません。
故障の原因が自分で分からないままでも、安全に使用を中止し、型番と症状を整理してメーカーや購入した販売店へ相談できる状態になれば、この記事の案内は完了です。
このページで分かること
- そのまま使い続けてよいか、すぐ使用を中止するかを判断する目安
- 危険な兆候があるときに、安全に行う最初の対応
- 自分で確認してよい範囲と、行わないこと
- エラー表示が出ているときの扱い方
- 修理・点検を依頼する前に準備する情報
- メーカーや販売店へ相談するときの進め方
- リコールの対象かどうかを確認する方法
対象読者
- 家庭用の洗濯機・洗濯乾燥機が、突然正常に使えなくなった人
- 故障なのか一時的なエラーなのか判断できず困っている人
- 修理を依頼する前に、何を確認すればよいか知りたい人
- 水漏れ、焦げ臭さ、異常な音や振動があり、安全面が不安な人
- メーカーや販売店へ連絡するときに、何を準備すればよいか知りたい人
分解や修理の技術を持つ人に向けた修理手順は、この記事では扱いません。
更新日
更新日:2026年9月13日
まず確認すること
原因を考える前に、次の兆候があるかどうかを確認します。一つでも当てはまる場合は、使用を続けません。
- 焦げ臭いにおいがする
- 煙が出ている
- 本体や電源プラグが異常に熱くなっている
- 水が漏れている
- 激しい異音や、異常な振動がある
- 運転が終わっても、脱水槽やドラムが止まりにくい
- 触れたときに、感電したような感覚がある
当てはまるものがある場合は、次の「すぐ使用を中止する場合」を確認します。いずれも当てはまらない場合は、「自分で確認してよいこと」へ進みます。
判断に迷う場合は、使い続けずに、メーカーの公式サポートや購入した販売店へ状況を伝えて相談します。
すぐ使用を中止する場合
上のいずれかに当てはまる場合は、異常に気づいた時点で運転を止め、そのまま使い続けません。様子を見るために運転や電源の入れ直しを繰り返すことはしません。
症状ごとの対応は次のとおりです。
- 焦げ臭い、煙が出ている、本体や電源プラグが異常に熱い場合:運転を止めます。安全にできる場合は、電源プラグを抜きます。
- 水が漏れている場合:運転を止め、水栓(蛇口)を閉じます。安全にできる場合は、電源を切り、電源プラグを抜きます。
- 脱水槽やドラムが止まりにくい場合:槽に手を入れません。回転している間に洗濯物を取り出しません。そのまま使用を中止します。
水栓を閉じる、電源プラグを抜くという対応は、安全にできる場合に限ります。濡れた手で電源プラグや本体に触れません。水があふれている、本体が熱い、感電のおそれがあるなど、近づくこと自体が危険なときは、無理に行いません。
使用を中止したあとは、メーカーの公式サポートや購入した販売店へ連絡し、点検や修理を依頼します。点検や修理を受けるまで、使用を再開しません。
一度おさまったように見えても、同じ異常が繰り返す場合は、使い続けずに相談します。
自分で確認してよいこと
危険な兆候がない場合に限り、取扱説明書に書かれている範囲で、外側から安全に確認できることを確認します。
- 電源プラグがコンセントに差し込まれているか
- 分電盤のブレーカーが落ちていないか
- ふたやドアが確実に閉まっているか
- 給水の水栓(蛇口)が開いているか
- 表示部にエラーコードやエラーメッセージが出ていないか
次のことは行いません。
- 本体を分解する、裏ぶたを開ける、内部の配線や電気部品を確認する。感電、火災、けがのおそれがあります。内部の故障が疑われる場合は、メーカーや修理事業者へ依頼します。
- エラー表示が出たまま、運転を繰り返す。
- 回転している槽に手を入れる。
電源を抜いて一定時間待つといった復帰方法を、機種を問わず当てはめることはできません。機種ごとの操作方法は、取扱説明書とメーカーの公式サポートで確認します。
取扱説明書の範囲で確認しても改善しない場合は、無理に使用せず、修理や点検の相談へ進みます。
エラー表示が出ているとき
エラーコードやエラーメッセージが表示されている場合は、表示された内容をそのまま記録します。表示されたコードや文言、そのときの運転の状態、いつ表示されたかを控えます。
エラー表示の意味と、そのあとにとる対応は、メーカーと機種によって異なります。この記事では、個別のコードの意味を示すことはできません。記録した内容をもとに、取扱説明書とメーカーの公式サポートで、意味と対応方法を確認します。
エラー表示が出たまま、運転を繰り返すことはしません。NITE「洗濯機による事故の防止について」では、エラー表示が出た際には使用を中止し、取扱説明書に従って対応するよう注意喚起しています。
修理を依頼する前に準備すること
相談を始める前に、次の情報を手元にそろえます。
メーカー名、型番、製造番号は、本体に貼られた製品表示や取扱説明書で確認します。
保証の期間や適用される範囲は、製品や購入の条件によって異なります。この記事では一律に示すことができないため、保証書と購入記録で、自分の場合の内容を確認します。
修理・点検を依頼する
- 連絡先を決めます。相談先は、メーカーの公式サポートと、購入した販売店です。どちらへ連絡するかは、保証の状態や購入した経路によって変わるため、保証書や購入時の案内を確認します。
- 準備した情報を伝えます。メーカー名、型番、製造番号、購入日、症状、エラー表示の内容、保証書の有無を伝えます。
- 相談の中で、修理できるかどうか、修理費用の見積り、出張費の扱い、保証が適用されるかどうか、訪問または引き取りの日程と条件を確認します。
- 修理費用と、修理にかかる期間は、機種、症状、部品、依頼先によって異なります。この記事では金額や日数を示しません。見積りの内容と支払いの条件は、依頼先へ確認します。
- 修理や点検が終わるまで、洗濯機を無理に使いません。危険な兆候があった場合は、点検を受けるまで使用を再開しません。
相談の結果、修理ができない、または修理の費用が高額になるという場合は、買い替えを検討することもできます。買い替える機種の選び方は、この記事では扱いません。
リコール対象か確認する
- 本体の製品表示で、メーカー名、型番、製造番号を確認します。
- 消費者庁 リコール情報サイトで、商品名やカテゴリー、メーカー名などから、対象製品を検索します。
- メーカーの公式サポートでも、リコールや無償点検の案内が出ていないか確認します。
- 対象に該当するかどうかと、該当する場合の対応内容は、公式の案内で確認します。この記事では、特定の製品が対象かどうかを判断することはできません。対象だった場合は、案内されている手続きに従います。
リコールの確認は、修理を依頼する前でも、依頼したあとでも行えます。
状況別の注意
- 洗濯機が賃貸住宅などの備え付け設備である場合:自分の所有物でない場合、修理を依頼する人や費用を負担する人は、契約によって異なります。自分で修理を手配する前に、賃貸借契約書の内容を確認し、管理会社や貸主へ連絡します。そのあとの進め方は、管理側の案内に従います。
- 取扱説明書に従った操作で正常に戻った場合:異臭、水漏れ、異音などがなく正常に戻った場合は、直ちに修理を依頼しなければならないとは限りません。ただし、何も確認しなくてよいという意味ではありません。同じ異常が繰り返す場合は、使用を中止して相談します。
- 誤操作や設定だけが原因と確認できた場合:取扱説明書やメーカーの公式サポートで、誤操作や設定だけが原因と確認できた場合は、修理の依頼が必要ないことがあります。再び同じ状態になった場合は、あらためて確認します。
- 修理や点検を待つ間に洗濯が必要な場合:コインランドリーなどの利用を検討できます。利用方法は、この記事では扱いません。
- 危険な兆候があった洗濯機は、点検や修理を受けるまで使用を再開しません。
チェックリスト
相談先・公式確認先
- メーカーの公式サポート:エラー表示の意味、修理・点検の依頼、保証の適用、リコールや無償点検の案内を確認します。連絡するときは、メーカー名、型番、製造番号、購入日、症状を伝えます。
- 購入した販売店:購入記録や保証の扱い、修理の取り次ぎについて相談します。
- 消費者庁 リコール情報サイト:商品名、カテゴリー、メーカー名などから、リコールの対象製品を検索して確認します。
各窓口の受付時間や連絡先は、この記事では示していません。連絡先は、取扱説明書、本体の製品表示、保証書、購入時の案内、各社の公式サイトで確認します。
記事の終わり
洗濯機の異常は、原因を自分で特定できないことがあります。原因が分からないままでも、危険な兆候があれば使用を中止し、型番と症状を記録して公式の窓口へ相談できる状態になっていれば、この記事で案内する内容は終わりです。
本体の分解や自分での修理は行いません。修理できるかどうか、費用や日程、保証が適用されるかどうかは、メーカーや購入した販売店へ確認します。