SNSアカウントを乗っ取られたときに対応する
概要
SNSアカウントに身に覚えのない投稿やDM、プロフィールの変更通知が届いた、あるいはパスワードが通らずログインできなくなった――このような状態は、アカウントの乗っ取りが疑われるサインです。
この記事では、乗っ取りが疑われるときに、被害の拡大を止め、アカウントを自分で保護し直すか、SNS事業者の公式な復旧手続きへ進むかを判断できるところまで案内します。最初に確認するのは「今もそのアカウントにログインできるか」です。ログインできるかどうかで、直後に行うべき対応が変わります。
各SNSの具体的な操作画面やボタン名は、サービスやその時々の仕様によって変わります。そのため、この記事では各SNSに共通する対応を中心に説明し、個別の操作手順はサービスの公式ヘルプへの確認をご案内します。
このページで分かること
- 自分のSNSアカウントが乗っ取られている可能性を判断する視点
- 今もログインできる場合と、ログインできなくなった場合で、最初に行うことの違い
- 登録メールアドレス・電話番号、ログイン端末、連携アプリで確認すべきこと
- 不正な投稿やDMによる被害の拡大を止めるための対応
- 金銭被害や詐欺被害がある場合に、SNSの復旧とは別に必要になる対応
- 公式の復旧手続きへ進むための考え方と、相談先・公式情報の確認先
対象読者
- 自分のSNSから、身に覚えのない投稿やDMが送られている人
- 身に覚えのないプロフィールや登録情報の変更に気づいた人
- SNSから不審なログインや変更の通知を受け取った人
- パスワードが通らず、ログインできなくなった人
- 知人から「あなたのアカウントから怪しい連絡が来た」と言われた人
更新日
更新日:2026年9月9日
最初にやること
まず、今もそのアカウントにログインできるかどうかを確認してください。
ログインできるか、できないかによって、直後に行う対応が大きく変わります。
- 今もログインできる場合は、後述の「まだログインできる」に沿って、パスワードの変更などを直ちに行ってください。
- ログインできない場合は、後述の「ログインできない」に沿って、サービス公式の復旧手続きを始めてください。
- どちらの場合も、あわせて登録メールアドレス・電話番号、ログイン中の端末・連携アプリ、不正な投稿やDM、金銭被害の有無を確認する必要があります。
「乗っ取られたかもしれない」という段階で、まだ乗っ取りと断定できない場合でも、不審な通知や見覚えのない操作があるときは、安全確保のための確認を行ってください。
乗っ取りが疑われるサイン
次のような状態に気づいた場合、乗っ取りが疑われます。
- 身に覚えのない投稿、DM、フォローが行われている
- プロフィールや登録情報が、自分の知らない内容に変更されている
- 「登録情報が変更されました」「知らない端末からログインがありました」といった通知が届いている
- いつも使っているパスワードでログインできない
- 知人から「あなたのアカウントから怪しい連絡が来た」と伝えられた
これらの状態は、必ずしも乗っ取りが確定していることを意味するわけではありません。ただし、身に覚えのない操作や通知がある場合は、乗っ取りかどうかを断定する前に、次章以降の内容に沿って安全確保のための確認を進めてください。
本人の操作であることがはっきりしており、第三者によるアクセスの兆候がない場合は、乗っ取りへの対応を続ける必要はありません。判断がつかない場合は、「対応不要」と自己判断せず、安全確保のための確認を行ってください。
状況別
まだログインできる場合
今もアカウントにログインできる場合は、次の対応を行ってください。
- パスワードを変更する。同じパスワードを他のサービスでも使い回している場合は、そちらも別のパスワードへ変更する
- 登録されているメールアドレスや電話番号を確認し、身に覚えのない情報があれば削除・修正する
- ログイン中の端末やセッションを確認できるサービスでは、身に覚えのない端末をログアウトする
- 連携アプリや外部サービスを確認できる場合は、不審な連携を解除する
- 多要素認証(2段階認証)を有効にする
- 不正な投稿やDMがないかを確認し、必要な範囲で削除などの対応や周囲への注意喚起を行う
パスワードの変更だけでは、これらすべてが完了したことにはなりません。登録情報、ログイン端末、連携アプリ、不正投稿・DMの確認まで行ってください。
ログインできない場合
パスワードが通らないなど、アカウントにログインできない場合は、次の対応を行ってください。
- 利用しているサービス公式の「パスワードをお忘れですか」「アカウントの復旧」「乗っ取られたアカウント」等の案内から手続きを始める
- 登録しているメールアドレスや電話番号を利用できる場合は、公式の認証・パスワードリセット手続きを試す
- これらの方法で復旧できない場合は、サービスの公式サポートへ問い合わせる
- SNSの登録に使っているメールアカウント自体が利用できない、または乗っ取られている疑いがある場合は、そのメールサービス側の復旧もあわせて行う
- 別の連絡手段がある場合は、知人やフォロワーに対し、身に覚えのないDMなどへ注意するよう伝える
「ログインできない」ことは、必ずしもアカウントが削除されたことを意味しません。まずは公式の復旧手続きを確認してください。
金銭被害や詐欺被害がある場合
不正な投稿やDMをきっかけに、金銭のやり取りや詐欺被害、なりすましによる被害が生じている場合は、SNSアカウントの復旧だけで対応が完了したとは考えないでください。
- 支払いや送金などの被害がある場合は、利用した決済サービスや金融機関への確認・相談も必要になり得ます。
- 犯罪被害にあたる可能性がある場合は、警察の相談窓口への相談も検討してください。
- この記事では、個別の返金手続きや被害届の具体的な手続きまでは扱いません。詳細な対応先は、後述の「相談先」を確認してください。
アカウントを安全な状態に戻す流れ
乗っ取りが疑われるときの対応は、おおむね次の順序で進みます。
- 今もログインできるかを確認する
- ログインできる場合は、パスワードを直ちに変更する
- ログインできない場合は、サービス公式の「アカウント復旧」導線から手続きを始める
- 登録メールアドレス・電話番号を確認する
- ログイン中の端末・連携アプリを確認する
- 不正な投稿やDMがないかを確認し、必要な対応を行う
- 多要素認証を有効にする
- 金銭被害や犯罪被害の疑いがある場合は、SNSの復旧とは別に対応先を確認する
各手順の具体的な内容は、前章の「状況別」および次章以降で説明します。手順の途中で判断に迷う場合は、無理に自己判断せず、公式サポートへの確認を優先してください。
登録情報・端末・連携サービスを確認する
アカウントの安全を確保するには、パスワード変更だけでなく、次の情報もあわせて確認する必要があります。
- 登録メールアドレス・電話番号:自分が把握していないアドレスや番号に変更されていないかを確認します。すでに自分のものへアクセスできない場合は、そのメールアドレスや電話番号自体の復旧が別途必要になることがあります。
- ログイン中の端末・セッション:サービスによっては、現在ログインしている端末の一覧を確認できます。身に覚えのない端末が表示された場合は、ログアウトの操作を行ってください。
- 連携アプリ・外部サービス:SNSアカウントと連携している外部アプリやサービスを確認できる場合は、身に覚えのない連携を解除してください。
不正アクセスの後に、これらの登録情報や多要素認証の設定自体が、攻撃した側によって変更されている可能性もあります。パスワードを変更しただけで安心せず、あわせてこれらの項目を確認してください。
具体的な確認方法や操作画面は、サービスによって異なります。各SNSの公式ヘルプで、次の内容を確認してください。
- 登録メールアドレス・電話番号の変更方法
- ログイン中の端末・セッションの確認方法
- 連携アプリの解除方法
- 多要素認証(2要素認証)の設定方法
不正投稿やDMによる被害拡大を止める
乗っ取られたアカウントから、身に覚えのない投稿やDM、フォローなどが行われている場合、周囲への被害が広がっている可能性があります。次の対応を行ってください。
- 不正な投稿やDM、プロフィールの変更内容を確認する
- ログインできる場合は、不正な投稿など、自分で取り消せる内容を削除・修正する。送信済みDMを相手側から取り消せるかどうかはサービスによって異なるため、必要に応じて別の連絡手段でも注意を伝える
- 投資勧誘や金銭の要求など、周囲に実害を及ぼしうる内容が送られていないかを確認する
- 別の連絡手段がある場合は、知人やフォロワーに対し、自分のアカウントから届いた不審な連絡には応じないよう伝える
ログインできず、自分で投稿やDMを削除できない場合は、前述の「ログインできない場合」の手順で復旧を進めたうえで、復旧後にあらためて不正な投稿・DMを確認してください。
なお、偽の「アカウント復旧サポート」を名乗るDMや広告、第三者の代行業者などに対して、認証コードやパスワードを伝えないでください。これらは、乗っ取り被害に便乗した二次的な被害につながる可能性があります。
期限・いつまでに
SNSアカウントの乗っ取りへの対応について、全国・サービス共通で確認できる法定の期限や、一律の申請期限はありません。
一方で、乗っ取りに気づいてから対応が遅れるほど、不正な投稿・DMや金銭被害などが広がるおそれがあります。そのため、乗っ取りが疑われると気づいた時点で、できるだけ早く安全確保や復旧手続きへ進んでください。
「○時間以内」「○日以内」といった具体的な期限は、利用しているサービスごとに確認できない限り、この記事では示しません。復旧やサポート対応にかかる時間についても、サービスによって異なるため、公式ヘルプでの確認が必要です。
相談先
記事の内容だけで判断できない場合や、実際に手続きを進める場合は、次の窓口を、状況に応じて確認してください。
- 利用しているSNSの公式サポート・ヘルプ:ログイン可否にかかわらず、まず確認する窓口です。復旧手続きの方法や、本人確認に必要な情報を確認できます。
- 登録メールアカウントの提供元の公式サポート:SNSの復旧に使う登録メールアドレスや電話番号自体にアクセスできない場合に確認します。
- 利用した決済・金融サービスの窓口:不正な送金や金銭被害が生じている場合に確認します。
- 警察の相談窓口:詐欺やなりすましなど、犯罪被害にあたる可能性がある場合に相談を検討します。
特定の電話番号や窓口の営業時間は、公開時点で変わる可能性があるため、この記事では固定して示していません。各窓口の最新情報は、次の「公式リンク」を確認してください。
公式リンク
次の公式情報源で、各サービスの最新の復旧方法や対処情報を確認できます。
- 独立行政法人情報処理推進機構(IPA):インターネットサービスへの不正ログイン被害に関する注意喚起・対策情報を確認できます。
- X(旧Twitter)ヘルプ:アカウントが乗っ取られた場合、またはハッキングされた場合の対応方法を確認できます。
- Facebookヘルプセンター:乗っ取られたアカウントの復旧手続きを確認できます。
- Instagramヘルプセンター:ログインやアカウント復旧に関する案内、登録メールアドレス・電話番号にアクセスできない場合の対応を確認できます。
- LINEヘルプセンター:LINEアカウントが乗っ取られた場合の対処方法を確認できます。
- TikTokヘルプセンター:アカウントがハッキングされた場合や、パスワードを忘れた場合の対応方法を確認できます。
公式リンクは、各サービスの最新の操作方法や個別条件を確認するためのものです。相談先として実際に問い合わせる窓口は、前章の「相談先」を確認してください。
注意点
- 偽の「復旧サポート」を名乗るDMや検索広告、第三者の代行業者に対して、認証コードやパスワードを伝えないでください。
- パスワードを変更しただけで、すべての外部サービスや端末から自動的にログアウトされるとは限りません。ログイン中の端末・セッションもあわせて確認してください。
- 不正アクセスの後、登録メールアドレス・電話番号や多要素認証の設定自体が、攻撃した側によって変更されている可能性があります。
- 「ログインできない」ことは、必ずしも「アカウントが削除された」ことを意味しません。まずは公式の復旧手続きを確認してください。
- 復旧できるかどうか、本人確認の方法、必要な情報は、サービスによって異なります。この記事の内容だけで判断できない場合は、利用しているサービスの公式ヘルプで確認してください。