引っ越しでインターネット回線の移転・開通手続きをする

概要

引っ越しをすると、今使っているインターネット回線が自動的に新居へ移るわけではありません。現在契約しているサービスが新居でも使えるかどうか、そのまま移転できるのか、それとも解約と新規契約に分かれるのかは、契約しているサービスや新居の建物条件によって異なります。確認と手続きの順番を誤ると、引っ越し後にインターネットを使えない期間が発生することがあります。

この記事は、固定インターネット回線を契約中で引っ越す人を対象に、現在の契約内容の確認から、新居での提供可否の確認、移転または新規申込み、工事、機器の扱い、開通後の通信確認までを順番に案内します。ここでいう「インターネット回線」は、主に自宅に引き込む固定インターネット回線を指し、モバイルWi-Fiやホームルーターのみの手続きは対象としません。

事業者やプラン、建物の設備によって手続きの内容や期間は大きく異なるため、この記事では全国で共通する確認の順序と、確認先を明確にすることを中心にしています。特定の事業者の期間や費用を全国共通の基準として扱うことはしていません。

この記事を読むことで、自分が次に何を確認し、どこへ申し込み、何を準備すればよいかが分かる状態を目指します。回線の速度や料金の比較、キャンペーンの比較は扱いません。

このページで分かること

  • 引っ越し前に最初に確認すべきこと
  • 「移転」と「解約+新規契約」の違い
  • 新居でインターネットを使えるかどうかの確認方法
  • どこへ申し込めばよいか
  • 戸建てと集合住宅で確認する内容の違い
  • 開通までの期間や工事・立会いの考え方
  • 申込み時に準備する情報と、手続きの流れ
  • 開通後に行う接続・設定・通信確認
  • 工事が引っ越しに間に合わない場合の考え方
  • 自分だけでは判断できない場合の確認先

対象読者

  • 固定インターネット回線を契約中で、これから引っ越す人
  • 新居でも今と同じ回線・サービスを継続したい人
  • 今の回線が新居へ移転できるかどうか分からない人
  • 引っ越しを機に、新居で固定インターネットを新たに開通したい人
  • 工事・立会い・機器の返却・接続設定のどこまでが必要か分からない人

更新日

更新日:2026年8月24日

最初にやること

引っ越し先の住所が決まったら、現在契約しているインターネットサービスの公式案内で、新居が提供エリアかどうか、今の契約をそのまま移転できるかどうかを確認します。

この確認が終わる前に、現在の回線を先に解約しません。

最初に確認すること

新居でのインターネット利用を検討し始める段階で、次の10項目を確認します。

  1. 引っ越し日
  2. 新居でインターネットを使い始めたい日
  3. 現在契約しているインターネットサービス名
  4. 契約者名義
  5. 契約を特定できるID・お客さま番号等
  6. 新居の正確な住所・建物名・部屋番号
  7. 新居で現在のサービスを提供できるか
  8. 移転扱いにできるか、解約+新規等になるか
  9. 新居で工事・立会い・建物側の承諾が必要か
  10. 現在の機器と付帯サービスをどう扱うか

どこへ申し込むか

基本の確認先は、現在契約しているインターネットサービスの公式窓口です。

ただし、回線とプロバイダ等の接続サービスの契約先が分かれている場合、一方への連絡だけで手続きがすべて完了するとは限りません。契約書や会員ページ、請求情報等で契約関係を確認し、公式案内に従って必要な各社へそれぞれ手続きを行います。

建物設備や工事承諾の確認は、必要に応じて管理会社や大家等への確認が別に必要になる場合があります。

移転できる場合・できない場合

新居での対応は、大きく次のいずれかに分かれます。

  • 同じサービスを移転手続きでそのまま継続できる場合
  • 同じ事業者でも、プランや住居タイプ等の変更が必要になる場合
  • エリア等の理由で移転できず、旧契約の解約と新居での新規申込みが必要になる場合
  • 新居にすでに設備がある建物でも、自分自身の契約手続きが別途必要な場合
  • 新居の建物条件により、希望するサービスの工事ができない、または個別の確認が必要な場合

どの区分に当てはまるかは、契約しているサービスの公式案内で確認します。

戸建て・集合住宅で確認すること

新居の住居タイプによって、確認する内容が変わります。次を確認します。

  • 新居の住居タイプ(戸建て・集合住宅等)
  • 建物内の対応設備
  • 希望するサービス・プランの提供可否
  • 工事の要否
  • 管理会社・大家等への工事承諾の要否
  • 共用設備や配線方式による制約
  • 部屋までの引込みができるか
  • 工事日・立会いの条件

集合住宅だからといって必ず特定のプランになるとは限らず、また建物に光コンセント等の設備があっても必ず工事が不要になるとも限りません。実際の可否は、契約先による建物ごとの確認結果に従います。

期限・いつまでに

全国で一律の申込期限はありません。

次の考え方で進めます。

  • 新居の住所と引っ越し日が決まったら、早めに公式案内を確認します。
  • 申込みから開通までの推奨時期や目安は、事業者によって異なります。
  • 繁忙期や設備状況、工事内容等により、希望日に間に合わない場合があります。
  • 「申込みの受付期限」と「希望日に開通するための推奨時期」は同じではないため、混同しません。
  • 引っ越し直前になった場合も、自己判断で諦めず、最短で対応できる手続きや工事日、代替案の有無を契約先へ確認します。

申込みで準備する情報

申込み時には、次の10項目を基本として準備します。

  1. 契約者名
  2. 現在の契約サービス・プラン
  3. お客さまID・契約番号等
  4. 登録電話番号・連絡先
  5. 旧居住所
  6. 新居住所・建物名・部屋番号
  7. 引っ越し予定日
  8. 新居での利用開始希望日・工事希望日
  9. 戸建て・集合住宅等の建物情報
  10. 利用中の付帯サービス・レンタル機器

本人確認書類や支払情報等の要否は事業者によって異なるため、申込み時に公式案内で確認します。

手続きの流れ

次の14段階で進めます。

  1. 現在の契約内容を確認します。
  2. 新居の正確な住所を確定します。
  3. 新居で現在のサービスを提供できるか確認します。
  4. 移転扱いか、解約+新規等かを確認します。
  5. 付帯サービスの継続可否を確認します。
  6. 新居の建物設備・工事条件を確認します。
  7. 必要な場合、管理会社・大家等へ工事承諾を確認します。
  8. 契約先へ移転または必要な申込みを行います。
  9. 旧居側の撤去・機器返却等の要否を確認します。
  10. 新居側の工事日・立会い要否を確定します。
  11. 機器を持参・交換・返却するか確認します。
  12. 工事・開通作業を完了します。
  13. 機器を接続・設定し、通信できるか確認します。
  14. 契約住所・料金・付帯サービス・返却物等の残作業を確認します。

申込み後に確認すること

申込み後は、次の10項目を確認します。

  1. 申込みが受け付けられていること
  2. 新居住所に誤りがないこと
  3. 移転・新規等の手続き区分に誤りがないこと
  4. 工事日または開通予定が確認できること
  5. 立会い要否が確認できること
  6. 旧居側の工事・撤去要否が確認できること
  7. 機器の持参・交換・返却方法が確認できること
  8. 固定電話・テレビ等の付帯サービスの扱いが確認できること
  9. 料金・工事費・契約条件の変更点を確認したこと
  10. 進捗確認方法・問い合わせ先を把握したこと

開通日・引っ越し当日に確認すること

  • 工事・作業が必要な場合は、指定された条件に従います。
  • 機器の接続先・電源を確認します。
  • 契約先の案内に従って必要な設定を行います。
  • 有線またはWi-Fi等でインターネットへ接続できるか確認します。
  • 固定電話等の付帯サービスを利用する場合は、必要な動作確認を行います。
  • 旧居のレンタル機器等に返却残りがないか確認します。

工事が間に合わない・利用できない場合

次のような状況が起こり得ます。それぞれ状況に応じて契約先へ確認します。

  • 希望日までに工事枠がない場合
  • 新居が提供エリア外の場合
  • 建物設備や配線等の理由で利用できない場合
  • 工事承諾が得られない場合
  • 工事日が未確定のままになっている場合
  • 申込みが保留・中断になっている場合
  • 開通工事後も通信できない場合

一時的な代替通信手段を提供する事業者もありますが、すべての事業者で共通の制度ではありません。必要な場合は契約先へ確認します。

費用

全国で共通の金額はこの記事では示しません。次を確認軸とします。

  • 移転・開通工事費
  • 旧居側の撤去工事費等
  • 契約事務手数料等
  • プラン・住居タイプ変更による月額料金の変化
  • 解約+新規となる場合の契約解除料・工事費残債等
  • キャンペーン・割引の適用条件
  • 機器未返却等に伴う費用

費用は契約時期やプラン、工事内容等で変わるため、公式情報で確認します。

状況別

  • 同じサービスを新居でも利用できる場合:移転手続きの要否と手順を確認します。
  • 同じ事業者だがプラン変更が必要な場合:変更後の条件を確認してから申込みます。
  • 新居が提供エリア外の場合:新居で利用できる別サービスの新規申込みを検討します。
  • NTT東西等のエリアをまたぐなど、同じ移転扱いにできない場合:契約先の案内に従って必要な手続きを確認します。
  • フレッツ光+別プロバイダ等で契約先が複数ある場合:回線側とプロバイダ側の両方で手続きの要否を確認します。
  • 集合住宅で建物設備の確認が必要な場合:管理会社等の情報も含めて提供可否を確認します。
  • 賃貸で工事承諾の確認が必要な場合:契約先の工事内容を確認したうえで、管理会社・大家等へ承諾を確認します。
  • 固定電話・テレビ等をセットで利用している場合:付帯サービスごとの継続可否を個別に確認します。
  • 工事が引っ越し日に間に合わない場合:最短で対応できる工事日や代替案を契約先へ確認します。
  • 旧居・新居の機器の扱いが分からない場合:持参・交換・返却の扱いを契約先へ確認します。

判断できない場合

次のいずれかに当てはまる場合は、自己判断で進めず、契約先等へ確認します。

  1. 現在の契約サービス名が分からない場合は、請求書や会員ページ、契約時の書類で確認します。
  2. 回線事業者とプロバイダの関係が分からない場合は、契約書や請求情報で契約先が一つか複数かを確認します。
  3. お客さまID等が分からない場合は、会員ページや過去の請求書、契約先への問い合わせで確認します。
  4. 新居が提供エリアか分からない場合は、契約先の公式案内で住所を入力して確認します。
  5. 移転扱いにできるか分からない場合は、契約先へ現在の契約内容と新居住所を伝えて確認します。
  6. 解約+新規が必要か分からない場合は、契約先の案内に従い、移転可否の判定結果を確認します。
  7. いつ申し込めばよいか分からない場合は、契約先の推奨時期と工事枠の状況を確認します。
  8. 工事が必要か分からない場合は、契約先による建物状況の確認結果を待ちます。
  9. 立会いが必要か分からない場合は、契約先からの工事案内で確認します。
  10. 管理会社・大家等の承諾が必要か分からない場合は、契約先の工事内容を確認したうえで管理会社・大家等へ相談します。
  11. 現在の機器を持っていくか分からない場合は、契約先の案内で機器の扱いを確認します。
  12. 機器を返却するか分からない場合は、契約先の案内や返却方法の案内を確認します。
  13. 固定電話の番号を継続できるか分からない場合は、契約先へ番号継続の可否を確認します。
  14. テレビ等の付帯サービスを継続できるか分からない場合は、付帯サービスの契約先へ個別に確認します。
  15. 費用がいくらか分からない場合は、契約先の見積りや料金案内で確認します。
  16. 工事日が決まらない、または間に合わない場合は、契約先へ最短の対応と代替案を確認します。
  17. 申込みの進捗が分からない場合は、契約先の進捗確認窓口・会員ページで確認します。
  18. 開通後もインターネットにつながらない場合は、契約先のサポート窓口へ状況を伝えて確認します。

注意点

  1. 新居の提供可否確認前に、現在の回線を解約しません。
  2. 「住所変更」の手続きだけで開通まで完了すると決めつけません。
  3. 同じ事業者でも、移転できないサービスやプランがあり得ます。
  4. NTT東西等のエリアをまたぐ場合、手続きが変わることがあります。
  5. 集合住宅名・部屋番号まで正確に伝えます。
  6. 提供エリア内でも、建物や設備により利用できない場合があります。
  7. 工事日と利用開始日が同じとは限らない場合があります。
  8. 立会いが不要と一律に決めつけません。
  9. 光コンセント等の設備があることだけで、工事不要と決めつけません。
  10. 賃貸での工事承諾を、自己判断で不要とはしません。
  11. レンタル機器を、自己判断で廃棄・返却しません。
  12. 旧居の撤去工事の要否を確認します。
  13. 固定電話・テレビ等が自動的に継続すると考えません。
  14. プロバイダ側の手続き要否を確認します。
  15. 工事費や解除料等を、全国共通額として判断しません。
  16. キャンペーンの条件を、恒久的な制度として扱いません。
  17. 申込み後は、工事日や進捗を確認します。
  18. 開通後は、通信確認まで行います。

よくある間違い

  1. 「引っ越しなら今の回線は自動で新居へ移る」→ 移転等の手続きの要否を確認します。
  2. 「新居が提供エリアなら必ず同じプランを使える」→ 建物・設備・プラン条件も確認します。
  3. 「先に旧回線を解約してから新居を調べる」→ 先に新居の提供可否・移転可否を確認します。
  4. 「住所変更だけで工事も完了する」→ 工事・開通の工程を別に確認します。
  5. 「同じ会社なら必ず移転扱いになる」→ サービス・プランごとの手続きを確認します。
  6. 「集合住宅なら必ずマンションプランになる」→ 実際の提供方式を確認します。
  7. 「光コンセントがあれば工事は絶対に不要」→ 契約先の工事判定を確認します。
  8. 「工事は必ず立会いが必要」→ 個別の案内を確認します。
  9. 「工事は必ず立会い不要」→ 個別の案内を確認します。
  10. 「今の機器は全部新居へ持っていけばよい」→ 持参・交換・返却を確認します。
  11. 「今の機器は全部返却すればよい」→ 返却対象を確認します。
  12. 「光電話の番号は必ずそのまま使える」→ 継続可否を確認します。
  13. 「テレビ等のオプションも自動継続する」→ 個別に確認します。
  14. 「プロバイダへの連絡は常に不要」→ 契約形態を確認します。
  15. 「申込みは引っ越し直前でも必ず間に合う」→ 開通目安と工事枠を確認します。
  16. 「工事費はどの会社でも同じ」→ 契約先・工事内容ごとに確認します。
  17. 「申込み完了メールが来れば開通確定」→ 工事日・開通予定・進捗を確認します。
  18. 「工事が終われば何もしなくても必ずネットにつながる」→ 必要な接続・設定・通信確認を行います。

チェックリスト

相談先

  • 現在契約しているインターネットサービスの窓口
  • 必要な場合の回線事業者・プロバイダ等の窓口(契約が分かれている場合)
  • 建物設備・工事承諾に関する管理会社・大家等
  • 工事・開通後の接続不良について、契約先から案内されたサポート窓口

公式情報

2026年9月14日時点で確認した代表的な公式案内は次のとおりです。特定の事業者の条件を全国共通として扱うものではありません。実際に手続きを進めるときは、現在契約しているサービスの公式案内で自分の契約に該当する条件を確認してください。


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