引っ越しでガスの使用開始・停止を申し込む
概要
引っ越しをするときは、旧居のガスを止める手続きと、新居でガスを使い始める手続きが必要です。この2つは別の行動であり、どちらか一方だけでは引っ越しのガス手続きは完了しません。
新居のガス種が都市ガスかLPガスかによって、申込先や手続きの前提が異なります。特に賃貸集合住宅のLPガスでは、供給事業者が建物側であらかじめ決まっている場合があります。
このページでは、旧居の使用停止と新居の使用開始について、「どこへ・何を・いつ申し込み、立会いをどう調整するか」を整理し、契約先・指定されたガス事業者の公式手続きへ迷わず進めるように案内します。
このページで分かること
- 旧居でガスの停止申込みが必要かどうか
- 新居でガスの開始申込みが必要かどうか
- 旧居・新居のガス種は何か
- それぞれどこへ申し込むか
- 申込みに必要な情報
- 希望日・訪問日時について確認すること
- 新居の使用開始時に立会いをどう準備するか
- 旧居の停止時に立会いが必要か確認する方法
- 使用予定のガス機器について確認すること
- 申込み後・引っ越し当日に何を確認すれば完了か
- 自分のケースをこのページだけで判断できない場合の確認先
対象読者
このページは、次のような人を対象としています。
- 引っ越し日が決まり、ガスの手続きを始めたい人
- 旧居のガスを止める必要がある人
- 新居でガスを使い始める必要がある人
- 初めて引っ越しのガス手続きをする人
- 新居が都市ガスかLPガスか分からない人
- 旧居と新居で同じガス会社を利用できるか分からない人
- 開栓に立会いが必要か知りたい人
- 本人が立ち会えず代理人で対応できるか確認したい人
- 引っ越し直前で希望日時に開栓できるか確認したい人
- 旧居で閉栓時の立会いが必要か分からない人
- 旧居のガス機器を新居でも使えるか迷っている人
電気・水道の使用開始・停止、インターネットや携帯電話等の手続きは、このページの対象外です。それぞれ別の手続きとして確認してください。
更新日
2026年8月24日
最初にやること
旧居と新居のガスの種類(都市ガス/LPガス)と、それぞれの契約先・指定された供給事業者を確認します。
新居のガス種・供給先が分からない場合は、賃貸借契約書、入居案内、管理会社・大家・不動産会社等から確認します。特に賃貸集合住宅のLPガスでは、建物側で供給事業者が決まっている場合があるため、都市ガスの小売自由化と同じ感覚で事業者を自分で選べると決めつけないでください。
最初に確認すること
申込みを始める前に、次の10項目を確認します。
- 引っ越し日
- 旧居でガスを最後に使う日
- 新居でガスを使い始めたい日
- 旧居のガス種(都市ガス/LPガス)
- 新居のガス種(都市ガス/LPガス)
- 旧居で現在契約しているガス事業者
- 新居で契約・利用するガス事業者
- 旧居のお客さま番号等、契約を特定できる情報
- 新居の正確な住所・建物名・部屋番号
- 新居の開栓立会い希望日時と、希望日時を受け付けられるか
どこへ申し込むか
旧居の使用停止
原則として、現在契約しているガス事業者の公式案内から使用停止を申し込みます。
新居の使用開始
新居のガス種・物件の供給状況を確認し、新居で契約・利用するガス事業者、または物件から指定された供給事業者の公式案内から使用開始を申し込みます。
都市ガス
都市ガスでは、複数の登録ガス小売事業者が存在する地域があります。ただし、供給区域や契約条件等があるため、全国どこでも任意の会社と契約できるとは限りません。
また、都市ガスでは、契約・小売の窓口と、導管・緊急時対応等を担う主体が分かれている場合があります。通常の引っ越し申込みは、契約先・新たに契約するガス小売事業者等の公式案内から始めてください。導管事業者へ直接申し込む手続きではありません。
LPガス
特に賃貸集合住宅では、建物所有者・管理側があらかじめLPガス販売事業者を選んでいる場合があります。新居でどこへ申し込むか分からない場合は、管理会社・大家・不動産会社・入居案内等で供給先を確認してください。
都市ガスとLPガスで確認すること
都市ガスとLPガスは、制度や供給形態が異なります。手続きを始める前に、次を行動につながる形で確認します。
- 新居のガス種が都市ガスかLPガスか
- 新居の供給先・契約先はどこか
- 賃貸のLPガスでは、物件側で供給事業者が指定されていないか
- 使用予定のガス機器が新居のガス種に適合するか
都市ガスとLPガスを同一の制度・同一の手続きとして扱わないでください。ガス種の確認は、申込先を判断するための前提になります。
期限・いつまでに
全国一律の申込期限は設定していません。
引っ越し日が決まったら、旧居・新居それぞれの公式案内で受付可能期間を確認してください。特に新居の使用開始は、訪問・立会いの日程調整があるため、希望日時が決まり次第、早めに確認・申込みを行ってください。
次のような単純化はしないでください。
- 「必ず1週間前まで」
- 「必ず2週間前まで」
- 「必ず○営業日前まで」
- 「当日でも必ず開栓できる」
- 「前日までなら全国どこでも可能」
受付可能期間や推奨時期は事業者ごとに異なるため、契約先・供給先の公式案内で確認してください。
申込みで準備する情報
申込みでは、次の8項目を準備候補・確認項目として扱ってください。全国一律の必須書類ではなく、契約先が求める情報は事業者によって異なります。
- 契約者名・申込者名
- 連絡先
- 旧居の住所
- 新居の住所
- 旧居のお客さま番号等の契約識別情報
- 使用停止希望日・必要な場合は訪問希望時間帯
- 使用開始希望日・訪問希望時間帯
- 立会者情報、支払方法、建物種類、使用予定機器等、契約先が求める情報
手続きの流れ
- 引っ越し日を決める
- 旧居で最後にガスを使う日を決める
- 新居でガスを使い始めたい日を決める
- 旧居のガス種と契約先を確認する
- 新居のガス種と供給先・契約先を確認する
- 旧居と新居で同じ事業者か別の事業者かを確認する
- 旧居の契約情報と新居の住所等を準備する
- 公式案内で受付可能日・申込方法・訪問枠を確認する
- 旧居の使用停止を申し込む
- 新居の使用開始を申し込み、開栓の訪問日時を調整する
- 受付完了・受付番号・確認メール等を保存する
- 旧居の閉栓時に立会いが必要か確認する
- 新居の開栓時の立会者、使用予定のガス機器、当日の案内を確認する
- 当日、指定された開栓・安全確認等を受け、ガスが使用できる状態になったことを確認する
停止と開始を一つのWeb手続きでまとめて申し込める事業者でも、二つの行動目的として区別してください。
申込み後に確認すること
- 使用停止申込みが受け付けられたか
- 使用開始申込みが受け付けられたか
- 停止日・開始日に誤りがないか
- 旧居・新居の住所に誤りがないか
- 受付番号・確認メール等を保存したか
- 旧居の閉栓時に立会いが必要か
- 新居の開栓日時・立会者・当日の準備に誤りがないか
- 最終料金・新居料金の支払方法等について追加確認が必要か
引っ越し当日に確認すること
旧居
- 契約先から指定された閉栓・訪問・立会いの案内に従います。
- オートロック等で立会いが必要な場合は対応します。
- 自分で配管やメーターを分解・撤去しません。
- 閉栓完了や追加対応の有無を確認します。
新居
- 開栓訪問の日時・立会者を確認します。
- 契約先から案内された範囲で、使用予定のガス機器を確認できる状態にします。
- 作業員による開栓・安全確認・点火確認等を受けます。
- 安全上の説明・案内を確認します。
- 作業完了後、ガスが使用できる状態になったことを確認します。
状況別
A.旧居と新居で同じガス事業者を利用する
停止・開始をまとめて申し込めるか、公式手続きで確認してください。停止だけで新居の開始まで自動完了すると決めつけないでください。
B.旧居と新居で別のガス事業者を利用する
旧居の停止は現在の契約先へ、新居の開始は新居で契約・利用する事業者へ、それぞれ申し込んでください。
C.新居が都市ガスかLPガスか分からない
賃貸借契約書、入居案内、管理会社・大家・不動産会社等で確認してから申込先を決めてください。
D.新居がLPガスの賃貸住宅である
建物側で販売事業者が指定されている場合があるため、自己判断で別会社へ申し込まず、入居案内等で供給先を確認してください。
E.引っ越し直前・当日になった
Web上の通常受付だけで判断せず、契約先が示す急ぎの場合の方法と、当日の開栓訪問が可能かを確認してください。対応可能とは限りません。
F.本人が開栓に立ち会えない
代理人立会いを認める事業者もあるため、誰が立ち会えるか、必要な情報・条件を契約先へ確認してください。
G.旧居がオートロック・屋内メーター等である
閉栓作業時に立会いが必要になる可能性があるため、停止申込み時に確認してください。
H.旧居のガス機器を新居へ持っていく
新居のガス種・機器表示等を確認し、適合しない機器を自己判断で使用しないでください。必要な調整・交換等は専門の案内へ委ねてください。
I.新居で開栓後もガス機器が使えない
契約先の開栓完了状態、機器の適合・設置状態等を確認し、契約先・機器メーカー・管理会社等、案内された窓口へ確認してください。
J.建物解体・ガス管撤去・特殊設備を伴う
通常の引っ越し停止手続きの範囲外となる可能性があるため、契約先または指定された窓口へ確認してください。
判断できない場合
このページだけで判断できない場合は、何を・なぜ・どこへ確認するかを次のように整理してください。
- 旧居の契約先が分からない → 旧居の請求書・検針票・管理会社等で契約先を確認します。
- 新居が都市ガスかLPガスか分からない → 賃貸借契約書・入居案内・管理会社等で確認します。
- 新居の供給事業者・契約先が分からない → 管理会社・大家・不動産会社に確認します。
- 新居でガス会社を自分で選べるか分からない → 新居のガス種・物件の供給状況を契約先または管理会社に確認します。
- お客さま番号等が分からない → 契約先の公式案内で、番号が分からない場合の特定方法を確認します。
- 停止日をいつにすべきか分からない → 旧居の退去日・最終使用予定を踏まえて契約先に相談します。
- 開始日をいつにすべきか分からない → 新居の入居日・開栓の訪問可否を契約先に相談します。
- 希望日時までに受付・訪問可能か分からない → 契約先の公式案内で受付可能期間・訪問枠を確認します。
- Webで申し込めない → 契約先が案内する電話等の代替受付方法を確認します。
- 申込みが完了したか分からない → 受付番号・確認メール等の有無を契約先に確認します。
- 申込み内容を変更・取消したい → 契約先の公式案内で変更・取消方法を確認します。
- 旧居の閉栓に立会いが必要か分からない → 停止申込み時に契約先へ確認します。
- 新居の開栓に誰が立ち会えばよいか分からない → 契約先に立会者の条件を確認します。
- 本人が立ち会えない → 代理人立会いの可否・条件を契約先に確認します。
- 旧居のガス機器を新居で使えるか分からない → 新居のガス種と機器の適合を確認先へ相談します。
- 開栓作業後もガス・ガス機器が使えない → 契約先・機器メーカー・管理会社等、案内された窓口へ確認します。
- LPガスの契約条件・料金等で確認したいことがある → 新居の供給事業者に直接確認します。
- 建物解体・設備撤去・通常契約外のケースである → 契約先または指定された窓口へ確認します。
注意点
- 使用停止と使用開始は別の行動です。
- 同じ事業者でも、停止だけで開始まで完了するとは限りません。
- 新居のガス種を確認してから申込先を決めてください。
- 都市ガスとLPガスを同一制度として扱わないでください。
- 賃貸LPガスでは、供給事業者が建物側で決まっている場合があります。
- 全国一律の申込期限はありません。
- 開栓は、訪問・立会いの日程調整を見込んでください。
- 開栓の具体的な作業内容・所要時間は事業者によって異なります。
- 代理立会いの可否・条件は事業者へ確認してください。
- 閉栓時の立会い要否は、建物・メーター位置等で変わる場合があります。
- オートロック等では、作業員がメーターへ到達できるか確認してください。
- 旧居のガス機器が新居のガス種に適合するとは限りません。
- 適合しないガス機器を自己判断で使用・改造しないでください。
- 料金精算方法は事業者によって異なります。
- 支払方法が自動的に新居へ引き継がれるとは限りません。
- 開栓作業前に自己判断でガスを使用開始しないでください。
- ガス漏れ・ガス臭等の緊急時対応は、通常の引っ越し手続きとは別に、契約先等が示す緊急窓口へ従ってください。
- 建物解体・設備撤去は、通常の閉栓と別手続きになる場合があります。
よくある間違い
| 誤解 | 正しい確認 |
|---|---|
| 停止を申し込めば新居も自動で使える | 開始申込みも確認します |
| 同じ会社なら何もしなくても契約が移る | 停止・開始双方の受付を確認します |
| 新居のガス会社は旧居と同じ会社でよい | 新居のガス種・供給区域・物件指定を確認します |
| 都市ガスとLPガスは同じ手続き | ガス種ごとに供給先を確認します |
| 賃貸LPガスでも必ず自由に会社を選べる | 物件の供給先を確認します |
| 全国一律で1~2週間前が期限 | 契約先の受付可能期間を確認します |
| 当日申し込めば必ず開栓できる | 訪問枠・急ぎの方法を確認します |
| 開栓は立会いなしで自分でできる | 契約先が指定する開栓作業・立会いに従います |
| 開栓立会いは必ず契約者本人だけ | 代理人可否・条件を確認します |
| 閉栓は必ず立会い不要 | オートロック等の条件を確認します |
| 閉栓も必ず立会いが必要 | 契約先の案内を確認します |
| ガスメーターを自分で操作すれば解約できる | 正式な停止申込みを行います |
| 旧居のガスコンロは新居でも必ず使える | ガス種への適合を確認します |
| 合わない機器は自分で調整すればよい | 専門の案内へ委ねます |
| お客さま番号が分からなければ手続き不能 | 契約先の契約特定方法を確認します |
| 料金は必ず現地で現金精算 | 契約先の精算方法を確認します |
| 開栓したらすべての機器が必ず使える | 機器の適合・設置等も確認します |
| 解体時も通常の閉栓だけで終わる | ガス管・設備撤去の別手続きを確認します |
チェックリスト
相談先
旧居:現在契約しているガス事業者 使用停止、閉栓、立会い、最終料金、契約識別情報等を確認します。
新居:新居で契約・利用するガス事業者、または物件から指定された供給事業者 使用開始、開栓、訪問日時、立会い、ガス機器確認、支払方法等を確認します。
新居の供給先が分からない場合は、次を確認先とします。
- 管理会社
- 大家
- 不動産会社
- 入居案内・賃貸借契約関係資料
特にLPガスの賃貸住宅では、これらが供給事業者の確認先として有効です。
ガス臭・ガス漏れ等の緊急事象は、このページで扱う通常の引っ越し申込みとは別の対応です。契約先等が示す緊急窓口・公式案内に従ってください。
公式情報
2026年9月14日時点で確認した公式情報です。制度、供給区域、申込方法、受付可能期間、訪問・立会い条件等は事業者や物件によって異なるため、実際に手続きするときは、旧居の契約先と新居の契約先・指定された供給事業者の最新案内を確認してください。
- 資源エネルギー庁「登録ガス小売事業者」
- 電力・ガス取引監視等委員会「消費者の皆様へ」
- 電力・ガス取引監視等委員会「ガス小売全面自由化に関するよくあるご質問と回答集」
- 経済産業省「ガスを安全に使用していただくために(LPガス)」
- 資源エネルギー庁「LPガスの取引適正化について」
- 東京ガス「ガス・電気の開始や停止のお手続き(お引越し等のお手続き)」
- 大阪ガス「お引越しのお手続き」
会社名・手続き名等は変更される場合があるため、実際に手続きする際は、契約先・指定されたガス事業者の公式情報で最新の内容を確認してください。