雷が近づいたときに身を守る
概要
雷鳴が聞こえた、雷光が見えた、空が急に暗くなったなど、積乱雲が近づく兆候に気づいたときに、落雷の危険から身を守るための行動をまとめている。雷が近づいたかどうかを厳密に見極めることではなく、「今いる場所からどう動くか」を中心に案内する。落雷を受けた人への応急手当や、停電・火災など雷に伴う個別の被害への対応は、この記事の範囲外である。
このページで分かること
- 雷鳴が聞こえたときに、まず何をすべきか
- 避難先として優先すべき場所
- 木の下や開けた場所を避けるべき理由
- 建物や車へすぐ避難できないときの、一時的な身の守り方
- すでに屋内や車内にいる場合の過ごし方
- 雷注意報・雷ナウキャストの使い方
- 落雷につながりやすい、避けるべき行動
対象読者
- 屋外にいて雷鳴が聞こえた人
- 雷光が見える、空が急に暗くなる、冷たい風が吹くなど、積乱雲が近づく兆候に気づいた人
- 建物や自動車へすぐ避難できるか判断したい人
- 近くに安全な建物がない場所で身を守る方法を知りたい人
- 雷が収まったように見えるが、屋外へ戻ってよいか迷っている人
更新日
更新日:2026年9月28日
雷鳴が聞こえたら、すぐ安全な場所へ移動する
雷鳴が聞こえたら、遠くに感じても避難を始める。積乱雲は短い時間で近づくことがあり、雷鳴が小さく遠く聞こえる段階でも、屋外にいる場合はすぐに安全な場所へ向かう。
雷光が見える、空が急に暗くなる、冷たい風が吹き始めるといった変化も、積乱雲が近づく兆候として捉えてよい。
スマートフォンなどで雷の情報を調べ続けることより、その場で雷鳴や雷光などの兆候が出ている場合は、情報確認より先に避難行動を優先する。
避難するなら建物の中を優先する
避難先としては、まず頑丈な建物の中を優先する。積乱雲では、雷だけでなく竜巻のような激しい突風が発生することもあるため、可能であれば頑丈な建物を選ぶ。
近くに建物がない場合は、屋根のある自動車の中も避難先になり得る。
建物や車の中へ避難した後は、雷の危険が続く間、不要に屋外へ戻らない。屋内や車内での過ごし方は、後述の「すでに屋内や車内にいる場合」で扱う。
木の下や開けた場所にはとどまらない
雨宿りのために木の下へ入らない。木に雷が落ちた際、木の幹や枝から人へ電流が飛び移る側撃雷の危険がある。
木や電柱などのすぐそばにもとどまらない。
校庭、運動場、河川敷など、周囲が開けた場所では、人が周囲より相対的に高い対象になり得るため、気づいた時点で速やかに安全な場所へ移動する。
建物へ逃げ込めないときの身の守り方
ここで扱うのは、建物や車へすぐ避難できない場合の一時的な危険低減策であり、安全を保証する方法ではない。
- 電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体では、そのてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲に入り、その物体から4m以上離れた場所(保護範囲)へ退避する
- 高い木の近くでは、幹・枝・葉のすべてから最低2m以上離れる
- 姿勢を低くする
- 足を閉じる
- 手、ひざ、尻を地面につけない
- 持ち物を頭より高く突き出さない
- 雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動する
すでに屋内や車内にいる場合
すでに屋内や車内にいる場合、不要な外出は避ける。
車内では、ドアや窓など車体の外側につながる部分にむやみに触れないようにする。
雷注意報・雷ナウキャストで状況を確認する
雷注意報は、数時間先までの雷の可能性を伝える情報で、雷が近づく前の備えに使う。
雷ナウキャストは、現在から1時間先までの雷活動の状況を10分ごとに示す情報で、雷注意報とあわせて、雷が近づく前の確認材料として使える。
ただし、これらの情報が表示されていないことを、危険がないという保証として扱わない。雷鳴や雷光などその場の兆候がある場合は、画面での確認を優先せず、避難行動を優先する。
やってはいけないこと
- 木の下で雨宿りする
- 開けた場所に立ち続ける
- 雷鳴が聞こえているのに屋外での活動を続ける
- 「金属を身につけていなければ安全」「ゴム製品を持っていれば安全」といった話だけを頼りにする
- 安全な避難先があるのに、その場でしゃがむことだけで済ませる