火災が起きたときに避難し、119番通報する
概要
火災は、避難が遅れるほど命に関わる危険が大きくなります。
火や煙が迫っている場所では、119番通報のためにその場にとどまらず、まず安全な場所へ避難してください。
火や煙が迫っている場合は、先に避難し、安全な場所へ出てから119番通報します。周囲に安全に通報できる人がいれば、避難しながら通報を頼むこともできます。
一度避難したら、忘れ物や逃げ遅れた人がいても、自分で建物の中へ戻らないでください。
このページでは、火災を発見したとき、または火災に巻き込まれたときに、避難と119番通報をどの順番で行うかを説明します。
このページで分かること
- 火災を発見したとき、最初に何をするか
- 危険が迫っているとき、避難と119番通報のどちらを優先するか
- 煙の中を避難するときに気をつけること
- 119番で何を伝えればよいか
- 初期消火をしてもよい場合と、無理をしてはいけない場合の境界
- 避難したあと、建物に戻ってはいけない理由と、逃げ遅れた人がいる場合の対応
対象読者
- 自宅、集合住宅、職場、店舗、宿泊施設などで火災や煙に気づいた人
- 「先に119番通報するべきか、先に逃げるべきか」で迷っている人
- 火災から避難したあと、119番で何を伝えればよいか確認したい人
- 周囲の人へ、避難や通報を依頼する必要がある人
更新日
更新日:2026年9月6日
最初にやること
- 「火事だ」と大きな声で周囲に知らせてください。
- 火や煙が迫っているなら、119番通報より先に、まず逃げてください。
- 安全な場所へ出てから、119番通報してください。
- 一度逃げたら、建物の中へ戻らないでください。
「119番通報を先に済ませなければならない」という意味ではありません。危険が迫っている場所にとどまって通報を続けることは避けてください。
火災が起きたときの避難と119番通報の流れ
服装や持ち物にこだわらず、できるだけ早く避難を始めてください。避難を始めるまでの時間を短くすることが大切です。
危険が迫っている場合は、避難を優先する
次のいずれかに当てはまる場合は、その場所にとどまることが危険です。119番通報より先に避難してください。
- 火や煙が拡大している
- 避難する経路が失われそうになっている
- 強い熱を感じる
- 呼吸や視界に支障が出ている
- その他、その場所にとどまることが危険だと感じる
安全な場所へ出たあとに、119番通報してください。
周囲に人がいる場合
大声で火災を知らせてください。
安全に行える範囲で、「119番通報をお願いします」のように、周囲の人へ通報を依頼してもかまいません。
その場合も、自分自身が危険な場所に残って通報を続けることは避けてください。
避難と119番通報の基本的な流れ
- 周囲へ火災を知らせる
- 危険が迫っているかを確認し、避難を開始する
- 必要であれば、周囲の人へ119番通報を依頼する
- 火や煙が迫っている場合は、安全な場所まで避難する
- 119番通報がまだであれば、安全な場所から通報する
- 逃げ遅れた人やけが人がいる場合は、消防隊へ情報を伝える
すでに屋外など安全な場所へ避難している場合
119番通報がまだであれば、通報してください。
建物の中へは戻らないでください。
逃げ遅れた人やけが人がいる可能性がある場合は、その情報を119番通報時、または到着した消防隊員へ伝えてください。
安全な避難経路が見つからない場合
利用できる別の経路、バルコニー、避難器具、安全に区切られた場所などがある場合は、建物に備え付けられた避難設備や、施設の係員などによる誘導に従ってください。
炎や濃い煙を無理に突破することは避けてください。
煙の中を避難するとき
煙のある場所を避難するときは、次の点に気をつけてください。
- できるだけ低い姿勢で移動する
- 可能であれば、ハンカチやタオルなどで口・鼻を覆う
- エレベーターは使わず、使用できる階段や避難経路を使う
ハンカチやタオルなどを探すために、避難を始めるタイミングを遅らせないでください。覆うものがすぐに見つからない場合は、覆わずに避難を始めてください。
119番通報で伝えること
火や煙が迫っている場合は、先に安全な場所へ避難してから119番へ通報してください。
通信指令員から質問される内容に沿って、分かる範囲で答えてください。分からないことを推測して答える必要はありません。
一般的に、次のような内容を聞かれます。
- 火事であること
- 火災の場所(住所、建物名、目印など、分かる範囲)
- 何が燃えているか
- 逃げ遅れた人やけが人がいるか
- 通報者の名前・電話番号など、指令員から質問された事項
初期消火は無理をしない
安全が確保でき、無理なく行える場合に限り、初期消火という選択肢もあります。
ただし、火や煙が拡大している場合、避難経路が危うい場合、または危ないと感じる場合は、消火を続けず避難してください。
消火器の詳しい使い方は、この記事の範囲外です。
避難したら建物に戻らない
一度避難したら、次のようなものを取りに建物の中へ戻らないでください。
- 財布やスマートフォン
- 薬
- ペットを連れ戻すため
逃げ遅れた人がいる可能性がある場合も、自分で建物の中へ戻らないでください。119番通報時、または到着した消防隊員へ、分かる範囲で人数や場所などの情報を伝えてください。
相談先
火災が起きたときの緊急通報先は119番(消防)です。
火や煙が迫っている場合は、先に避難し、安全な場所から119番へ通報してください。通信指令員からの質問には、分かる範囲で答えてください。
通報したあと、通信指令員や到着した消防隊員から指示がある場合は、その指示に従ってください。
公式リンク
火災時の避難行動や119番通報の考え方について、平時に学習・確認する場合は、次の機関が案内している情報を参考にできます。
- 総務省消防庁「11月9日は『119番の日』 正しい119番緊急通報要領」
- 総務省消防庁「火災から命を守る避難の指針」
- 東京消防庁「やってみよう!防災訓練~避難のしかた~」
- 東京消防庁「火災から避難するときはエレベーターを使わず階段で避難」
- 横浜市消防局「火災からの避難」
- 横浜市消防局「消火器の使用方法」
注意点
- 「まず119番通報をする」ことだけを覚えて、危険な場所にとどまらないでください。火や煙が迫っているときは、避難が先です。
- 低い姿勢での移動は、煙がある場合の行動です。
- ハンカチやタオルなどを探すために、避難の開始を遅らせないでください。
- エレベーターは使わないでください。
- 財布、スマートフォン、薬などを取りに戻ったり、ペットを連れ戻すために、一度避難した建物の中へ戻ったりしないでください。
- 逃げ遅れた人がいる場合も、自分で建物の中へ再び入らないでください。119番通報時、または消防隊員へ情報を伝えてください。
- 「安全な場所」がどこかは、そのときの状況によって異なります。その場を離れ、火や煙の危険が及ばない場所まで移動してください。