地震に備えて家具・家電の転倒・落下を防止する

概要

大きな地震では、家具や家電が倒れたり、上から落ちてきたり、床の上を移動したりして、けがをしたり、避難のための通路をふさいだりすることがあります。この記事では、突っ張り棒などの固定器具だけに頼るのではなく、家具の配置や収納の見直しと組み合わせて、地震前に自宅でできる対策を順番に案内します。

このページで分かること

  • 最初に確認する場所
  • 家具の配置・収納の見直し方
  • 家具・家電の代表的な固定方法
  • 固定時の注意点

対象読者

  • 自宅で地震に備えたい人
  • 家具や家電をまだ固定していない人
  • 転倒防止器具を使っているが、取り付け方や対策範囲に不安がある人
  • 寝室、居間、出入口付近などの安全性を見直したい人
  • テレビ、冷蔵庫、電子レンジなどの家電の地震対策を知りたい人

持家・賃貸のどちらの場合も参考にできます。ただし、賃貸住宅で壁などへネジで固定できるかどうかは、契約や管理上の条件によって異なります。

更新日

更新日:2026年9月7日

まず、寝る場所・出入口・避難通路の危険を確認する

家全体を一度に完璧に対策しようとする必要はありません。まず、次の点を確認してください。

  • ベッドや布団の近くに、背の高い家具が置かれていないか
  • 普段長く過ごす場所へ、倒れてくる家具がないか
  • 家具が倒れたときに、ドアや廊下をふさぐ位置にないか
  • 高い場所に、重い物や割れ物が置かれていないか

これらに当てはまる場所があった場合、固定器具を買う前に、家具の位置を変える、あるいは家具そのものを減らすことで解消できないかを検討してください。

家具を減らし、置き方と収納を見直す

生活空間の家具をできるだけ減らす

普段過ごす空間にある家具が少ないほど、倒れたり落ちたりする物も少なくなります。使っていない家具や、なくても生活に支障がない家具がないか、見直してみてください。

寝室など長時間を過ごす部屋では、可能であれば背の高い家具を置かない配置を優先してください。

倒れても人や出入口を直撃しにくい配置にする

家具を置く向きや位置を、次の観点で見直します。

  • 倒れた場合に、人が寝ている場所や座っている場所を直撃しない向きにする
  • 倒れた場合に、ドアや廊下、避難経路をふさがない位置にする
  • 家具と家具の間に、倒れてきても逃げられる隙間を確保する

重い物は下に収納する

家具の重心が低いほど、倒れにくくなります。本や食器などの重い物は、棚や収納の下段にまとめて収納してください。上段には、軽い物だけを置くようにします。

家具を固定する

家具の固定方法は複数あり、家具・壁・天井・床の材質や形状、器具の仕様によって適した方法が異なります。どの方法を使う場合も、器具に付属する説明書の内容に従ってください。

壁や床に直接固定できる場合

L型金具などで家具を壁や床へ直接ネジ固定する方法は、高い効果が期待できます。ただし、壁ならどこにでもネジを打てるわけではありません。固定に耐えられる下地や間柱などの部分を確認したうえで取り付ける必要があります。

ポール式などを使う場合

天井と家具の間に取り付けるポール式の器具を使う場合は、家具の両端と奥側に設置するのが基本です。ポール式だけで万能というわけではないため、床にすべり止めのストッパー式を併用すると、効果を高められます。

二段重ねの家具や棚の中も確認する

上下二段に重ねて使う家具は、上段と下段を連結する金具などで固定されているかを確認してください。棚の中に収納している物についても、扉が開いたときに滑り出したり落ちたりしないかを確認します。

テレビ・冷蔵庫・電子レンジなどの家電を固定する

テレビ

  • テレビ本体だけでなく、テレビ台ごと倒れる可能性も考えます。
  • 固定用ストラップや粘着マットなどは、本体の形状・重量・設置面・壁の強度に合った方法を選びます。
  • 必要に応じて、テレビ台自体も固定します。

冷蔵庫

  • 脚部にロック機能があれば、かかっているかを確認します。
  • 上部をベルトなどで背面の壁へ連結する方法があります。
  • 壁へネジで固定する場合は、強度のある部分へ取り付けます。
  • 冷蔵庫が倒れたり移動したりしたときに、避難経路をふさがない位置関係かどうかも確認します。

電子レンジ

  • 本体はストラップ式や粘着マット式などで固定する方法があります。
  • 本体だけでなく、載せているレンジ台自体が固定されているかも確認します。

これらの家電はいずれも、家電製品メーカーが指定する取扱説明書の内容に従って固定してください。

落下・飛散・扉の開放・家具の移動も防ぐ

「転倒・落下を防止する」という視点に加えて、次の点も確認してください。

  • 吊り戸棚や食器棚などの扉が、地震の揺れで開かないようにする対策
  • 棚の中の物が滑り出したり落ちたりしないようにする対策
  • 窓や食器棚のガラスが割れて飛散するのを防ぐ対策
  • 高層階などでは、家具類が転倒・落下するだけでなく、大きく移動する場合があるため、移動防止も合わせて確認する

取り付ける前に確認すること

固定器具や家電の固定用部品を取り付ける前に、次の点を確認してください。

  • 固定する家具・家電の形状と重量
  • 壁・床・天井などの材質と強度
  • 使用する器具が、対象物の重量や用途に対応しているか
  • 家具・家電メーカーの取扱説明書の内容
  • 転倒したときに、人・出入口・火気の近くへ影響しない配置になっているか
  • 粘着式の器具などについて、劣化や交換の時期

自分で固定するのが難しい場合

高い場所での作業、重量のある家具の移動、壁の下地の判断、ネジ止めの施工などを、無理に自分だけで行う必要はありません。難しいと感じる場合は、無理をしないでください。

賃貸住宅の場合、壁や柱などへの穴あけや固定方法について、賃貸借契約の内容や、管理会社・貸主への確認が必要になることがあります。契約内容や管理側の方針によって対応が異なるため、事前に確認してください。

特定の施工業者や製品の推薦は、この記事では行いません。

公式リンク

固定方法や設置条件の詳しい内容は、次の公式情報で確認できます。

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