災害に備えて家族の安否確認・連絡方法を決める

概要

災害が起きると、電話が混み合ってつながりにくくなったり、スマートフォンをすぐに使えなかったりすることがあります。そのようなときでも家族が迷わず動けるよう、この記事では「最初に使う連絡方法」「つながらないときの代替方法」「災害用伝言サービスで使う共通の電話番号」など、平時のうちに家族で決めておきたい連絡ルールを案内します。制度やサービスの詳しい仕組みそのものの解説は目的としていません。

このページで分かること

  • 家族の間で最初に使う連絡方法と、つながらないときの代替方法の決め方
  • 災害用伝言ダイヤル(171)で家族があらかじめ決めておく共通の電話番号の考え方
  • 災害用伝言板(web171)を使う場面の考え方
  • 家族へ伝える安否情報を短くまとめる方法
  • 連絡が取れないときに確認しておく行動の考え方
  • 決めた方法を家族で共有し、事前に試しておくことの大切さ

対象読者

  • 災害に備えて家族との連絡方法を決めておきたい人
  • 家族が日中は別々の場所にいる家庭
  • 災害時に電話や通信がつながりにくくなる場合に備えたい人
  • 171やweb171を知っていても、家族内での使い方まで決めていない人
  • 防災の備えを初めて整理する人

離れて暮らす家族がいる場合も、あわせて読み進めることができます。

更新日

2026年9月7日

まず決めること

サービスの説明に入る前に、家族で次のことを決めておきましょう。

  • 最初に試す連絡方法
  • 直接連絡できないときの代替方法
  • 災害用伝言ダイヤル(171)などで共通して使う電話番号
  • 家族へ伝える安否情報の内容
  • 連絡が取れないときにどう行動するか

この5つを家族で共有できていれば、災害時に迷う場面をかなり減らせます。

家族の連絡方法は複数決めておく

災害が起きると通信が集中し、普段どおりに電話やメッセージアプリが使えるとは限りません。そのため、一つの連絡方法だけに頼らず、「普段使う連絡方法」と「災害用伝言サービス」を組み合わせて考えておくことが大切です。

特定のアプリや電話会社のサービスをこの記事で一つに絞って勧めることはしません。家族が既に使い慣れている方法を活かしながら、つながらなかったときの次の一手を決めておく、という考え方で進めます。

最初に使う連絡方法を決める

まずは、普段から使っている電話やSMS、メッセージアプリなど、家族が使い慣れている方法のうち、最初に試すものを決めておきます。あわせて、その方法が使えない場合に次に何を使うかまで決めておきましょう。

つながらないときの方法を決める

最初の方法で連絡が取れない場合に備えて、二つ目の方法を決めておきます。この記事では、二つ目の方法として災害用伝言ダイヤル(171)や災害用伝言板(web171)を取り上げます。「一つ目がだめなら二つ目」という順番を家族全員が知っておくことが、いざというときに迷わない鍵になります。

災害用伝言ダイヤル(171)を使う場合

災害用伝言ダイヤル(171)は、電話をかけて音声ガイダンスに従うことで、伝言の録音・再生ができるサービスです。

基本的な流れは、171へ電話をかけ、あとは音声の案内に従って進めるだけです。細かな操作の手順をここで長く説明することよりも、家族の間で「どの電話番号を使って伝言をやり取りするか」を事前に決めておくことを優先してください。

家族で共通して使う電話番号を決める

171では、伝言の録音・再生に使う電話番号として、被災地の方などの固定電話・携帯電話・IP電話などの電話番号を利用できます。ポイントは、家族や親戚などの間であらかじめ「この番号を使う」と共通の電話番号を決めておくことです。

共通の番号を決めていないと、いざというときに「どの番号にかければよいか分からない」という事態になりかねません。固定電話番号を使う場合は、市外局番から入力する点もあわせて確認しておきましょう。

なお、実際に利用できる件数や条件などは災害の状況によって変わり得るため、この記事では固定的な数値として案内していません。利用時は公式の案内で最新の状況を確認してください。

録音・再生の基本

171へ電話をかけたら、音声ガイダンスの指示に従って、伝言の録音または再生を選びます。事前に共通の電話番号を決めておけば、家族の誰が電話をかけても迷わず同じ番号で伝言をやり取りできます。

災害用伝言板(web171)を使う場合

災害用伝言板(web171)は、インターネット上で安否情報を登録・確認できるサービスです。171と同じように体験利用の機会が設けられています。

171とweb171は利用経路が異なるため、どちらも家族の連絡方法の候補として知っておくと、状況に応じて使える方法を選びやすくなります。171とweb171のどちらが優れているかという比較は、この記事の対象としていません。

伝える内容を短く決めておく

安否を伝えるときは、長い説明よりも要点を短くまとめることが大切です。次のような項目を家族であらかじめ決めておくと、実際の場面で迷わず伝えられます。

  • 自分は無事かどうか
  • けがをしているかどうか
  • 今いる場所
  • これから向かう場所
  • 次にいつ、どの方法で連絡するか

連絡できないときの行動も決めておく

連絡が取れない場合に備えて、事前に確認しておく避難先や集合場所などのルールを家族で持っておくという考え方もあります。

ただし、家族に連絡がつくまで危険な場所にとどまることは避けてください。災害発生直後は、連絡を取ることよりも自分の安全を確保し、必要な避難を優先します。集合場所へ向かうかどうかも、災害の種類や避難情報、周囲の危険な状況に応じて安全な行動を優先して判断してください。電話がつながらないことだけをもって、家族に何か異常が起きたと決めつけないようにしましょう。

家族で一度試しておく

171・web171には、体験利用の機会が設けられています。2026年9月7日時点でNTT東日本・NTT西日本が案内している体験利用日は、毎月1日・15日、正月三が日、防災週間、防災とボランティア週間です。ただし、実際に災害が発生している間は体験利用ができない場合があります。

こうした機会を使って、家族全員が同じ電話番号・同じ確認方法を理解できているかを、一度試して確認しておきましょう。体験する際は、利用できる日時を公式の案内で確認してください。

状況別のポイント

家族が別々の場所にいる場合

日中は仕事や学校でそれぞれ別の場所にいる家庭では、誰がどのタイミングで連絡を取るかがあいまいになりがちです。最初に使う連絡方法とつながらないときの方法を、家族の全員が同じ順番で理解しておくことがポイントです。

離れて暮らす家族と連絡する場合

離れて暮らす家族がいる場合も、共通の連絡ルールを知らせておくと安心です。必要であれば、遠方に住む親族や知人など、被災地の外にいる連絡先を一人決めておくことも有効な選択肢です。ただし、これは役に立つ一案であり、必ず用意しなければならないものと決まっているわけではありません。

スマートフォンが使えない場合

スマートフォンが使えない状況でも困らないよう、171で使う共通の電話番号など、必要な情報をスマートフォン以外の方法(メモや家族での共有など)でも確認できるようにしておくと安心です。

チェックリスト

公式リンク